Yahoo!ニュース より(以下一部抜粋) 

松田翔太主演、高良健吾、安藤サクラ出演の映画『ケンタとジュンとカヨちゃんの国』(大森立嗣監督)の完成披露試写会が3日、都内で行われた。上映前の 舞台あいさつでは、松田と高良が「僕たちぶっ壊すの得意なんで」と、鏡ではなく積まれたブロックをハンマーで叩き割ってヒット祈願。劇中衣装のニッカボッ カを高良が控え室に置き忘れ「冷や汗かいた、やっちゃった~」とスタッフが慌てて取りに行くハプニングもあったが、その場でサインを入れて観客にプレゼン トするサプライズもあった。

【写真】“カヨちゃん”役の安藤サクラほか、主要キャストが登壇

 同作は大森監督が脚本も手がけたオリジナル作品で、施設で育ったケンタ(松田)とジュン(高良)が、解体工事現場でひたすら壁を壊す“はつり”と呼ばれ る仕事に就いたものの、低賃金で労働環境は劣悪。そんな先の見えない現状を打破しようと、2人がカヨちゃんを連れて戻る場所のない旅に出る物語。

 松田は「感情をすごくストレートに描いている。最近、自分でも感じることがなかったほどに」と同作への思い入れを語り、「政治的な意味はまったくない し、僕らの感情だけで旅をするので、そのあたりを感じてほしい」とアピール。大森監督は「ハードな映画ですが、たまにはぐさっと自分の心が傷つけられる気 分になっても人生は続きますから楽しんでください」と話した。

 二人をいじめる職場の先輩役の新井浩文は「翔太とは、普段、仲いいんですよ。付き合いも長いし。なのに、いじめる役。芝居でそこまでいじめられるのかと いう、ギャップを見てほしい」。ワキガのカヨちゃん役の安藤サクラも「でも私はワキガじゃない」と役柄と混同されることを気にしていた。

 映画『ケンタとジュンとカヨちゃんの国』は6月12日(土)より全国公開。