>5日、丸の内TOEI1で映画『孤高のメス』の初日舞台あいさつが行われ、堤真一、夏川結衣、吉沢悠、中越典子、成 島出監督が登壇し、会場を爆笑の渦に巻き込んた。
堤演じる医師が手術中に流すBGMということで、都はるみの「アンコ椿は恋の花」をバックに登場したキャスト陣と監督。壇上に立った堤は、「今日 は何を言うか全く考えてきませんでした。キャンペーンで全国を周ってみて、映画を観たお客さんの前に立つのは今回でまだ2回目なので、妙に緊張していま す」とナーバスな面持ち。しかし、映画を観たばかりで、感動を抑えられない観客の盛大なる拍手を目の当たりにして、ようやくホッとした様子を見せていた。
そして「本当に映画というものは、撮影が終わってしまえば、その後は監督に委ねるものでして。その後はほかの仕事をしたりして、どちらかというと 忘れてしまうものなんです。キャンペーンが始まれば、映画のことをだんだんと思い出していくものでして……」と堤が続けると、思わずクスクス笑いが止まら ない夏川。その様子に不思議そうな周りの目に「いえいえ、キャンペーンが楽しそうだったなと思って。博多の夜は本当に楽しかったそうですよ」と思い出話を 切り出すと、「楽しかったですね……、ってほんまに言うこと忘れてもうたやん!」と思わず素の関西弁に戻ってしまった堤に、会場は大爆笑。夏川は博多の夜 には付き合わずにすぐに寝てしまったそうだが、「コミュニケーションは大事ですからね。監督と一緒に(ご飯を食べに)行きました」と言い訳(?)する堤 だった。
そんな二人の様子を見た吉沢は、「監督は手術シーンをリアルに描くよう求められました。撮影時には本物の手術と同じような緊張感がありました。で も、堤さんと夏川さんは現場では夫婦漫才みたいな様子だったので、そのオンとオフの落差が楽しいなと思いました」と和やかだった現場の様子を明かしてい た。今回の現場について成島監督は「今回は、撮影が進行していくのと、映画のチームワークが良くなっていくことがシンクロしていて、心地よい現場でした」 と振り返る。それを受けて堤も「僕にとってというより、撮影にかかわった人たちにとって、何か大きな存在として残る作品だと思っています。宝物になりまし た」と満足そうな表情をしていた。
本作は、大鐘稔彦のベストセラー小説を映画化した医療ドラマ。地方の市民病院にやってきた天才外科医が、困難な手術を成功させ続け、やがて違法で ある肝臓移植手術を施すべきか否かの選択を迫られることになる。
映画『孤高のメス』は全国東映系にて公開中
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