厳戒警備で「ザ・コーヴ」上映会

 和歌山のイルカ漁を隠し撮りし批判的に描いた米映画「ザ・コーヴ」の上映会とシンポジウムが9日、都内で行われた。

 一部団体が「反日映画」と抗議し東京・大阪の3つの映画館で公開中止になったことを受け、会場外には約20人の警官が待機。550席に入りきらない約 70人がロビーで鑑賞したが、大きな混乱はなかった。出演のリック・オバリー(70)が表現の自由を訴え、映画監督の森達也氏(54)は「僕の映画も上映 中止騒動を起こそうかな。大ヒットは間違いない。でも、今さら表現の自由を言うのは情けないこと」と話した。鈴木邦男氏、篠田博之氏らが参加。