オ リコン より(以下一部抜粋)

>人気劇作家・鴻上尚史の『恋愛戯曲~私と恋におちてください。~』が映画化され、女優・深田恭子が4年半ぶりに主演を務めることが14日、わかった。同作 は「恋愛ドラマの女王」と呼ばれる人気脚本家をめぐり、5人の男女が繰り広げる恋愛模様を描くラブコメディ。地味でくたびれた主婦からゴージャスな作家ま で、現実と脚本の中の3人のヒロインを「楽しく、ベタに、ポップに演じてみました」という深田の相手役には、彼女と初共演の俳優・椎名桔平が起用され、ヒ ロインに翻弄される男をコミカルに演じる。

 『恋愛戯曲』は鴻上氏の作・演出で2001年に筒井道隆・永作博美らによって初上演されて以来、2006年に改訂版が牧瀬里穂・渡部健(アンジャッ シュ)ら新キャストで再演されたほか、さまざまな演出家、キャストによって繰り返し上演されている人気戯曲。映画化にあたり、鴻上氏自身がメガホンをと り、脚本も手掛けた。

 深田が演じるのは、「恋愛ドラマの女王」と呼ばれる人気脚本家・谷山真由美という役どころ。とあるTV局のスペシャルドラマの脚本を執筆中だが、締め切 りを過ぎても1行も書けていないという大スランプに陥っていた。そこへ、TV局から送り込まれてきたのは、冴えない制作プロデューサーの向井(椎名)。 「先生、お願いですから原稿書いてください。何でもしますから」という向井に、谷山は「じゃあ、私と恋に落ちて!」と“強制恋愛”が始まる。

 劇中で深田は<現実のワガママで男を振り回す脚本家(=谷山)><彼女が書く脚本の地味で淋しい人妻><その人妻が書く脚本のゴージャスな女性作家>に 3変化。「10代の頃は等身大という言葉に抵抗がありましたが、谷山という役では20代女性の、少女から大人への気持ちを等身大で演じられたと思います」 と、男と周囲を振り回しながらも、恋に仕事に頑張る大人の女性を演じた気持ちを話した。

 椎名はこれまで演じたことのないタイプの役に、「この上質なコメディーセンスと、シリアスな人間模様は、鴻上監督ならではのもの。想像の世界の、さらに また想像の世界が入り交じり、不思議な空間に誘われていく、今までにない恋愛映画だと思います」とノリノリ。そんな椎名との初共演は深田にとっても得るも のが多かったようで、「椎名さんは様々な向井の表情を細かく表現されており、とても勉強になりました。また撮影の合間は気さくに話しかけてくださり、とて も楽しい現場になりました」と話している。

 ほかに、塚本高史、中村雅俊、清水美沙、西村雅彦、井上順らが出演。9月25日(土)より、東京・ヒューマントラストシネマ有楽町、シネセゾン渋谷、新 宿武蔵野館ほかにて全国ロードショー