シネマトゥデイ より(以下一部抜粋)

>30日、西新宿のNTTインターコミュニケーション・センターで展覧会「トイ・ストーリー3の世界展」の内覧会が行 われ、ピクサーのストーリー・スーパーバイザーのジェイソン・カッツ氏が登場した。

 映画『トイ・ストーリー3』の公開を記念して、7月1日から開催される本展覧会。原画やスケッチ、バズ、ウッディといった人気キャラクターのアー トワークマケット(人形)など映画の世界観が楽しめる80点の貴重な資料を展示。そのほか、おもちゃの持ち主アンディの部屋を、メガネをかけずに立体画像 で楽しめる「3D映像コーナー」。テーブルの上に手をかざすと、手の上にキャラクターが浮かび上がる「てのりぽっぷ」といった、最新の技術を駆使した体験 コーナーなどもある。


 そして会場には、本作の公開に合わせて来日していたピクサーのストーリー・スーパーバイザーであるカッツ氏も登場し、本作がどのようにして作られ たかという作業を解説。カッツ氏は「本作の制作には4年の歳月がかかりました。そのうち脚本やストーリー作りといったプリ・プロダクションにはその内の3 分の2くらいかかっています」と解説。そのときに出たアイディアとして、「もしおもちゃが刑務所に入ったら」というものがあったそうで、ウッディが足かせ をはめられているスケッチを披露してくれた。そのアイディアはやがて、保育園に寄付されたおもちゃたちが、園児たちに乱暴に扱われるというシーンにつな がっていくのだが、「保育園と刑務所というまったく違うものを合わせたらどうだろうかという話になったんです。おもちゃたちの視点から見ると刑務所のよう に思えるんじゃないかというのが、発想のきっかけですね」と語り、感動的なストーリー作りに定評があるピクサーの作業プロセスの一面が垣間見えた講演だっ た。


 また、『トイ・ストーリー』シリーズは3部作で終了といわれているが、2011年公開予定の映画『カーズ2』の前段階として、本作の短編映画を製 作予定があると明かした。「今回の映画のためにすばらしいキャラクターが作られたのですが、やはり長編の場合は全体像を見なくてはならないため、いいキャ ラクターなのにあまり時間を与えられなかったのが残念でした。ですから短編映画で彼らのことを描きたいと思ったんです」と内容がスピンオフ的な話であるこ とを明かしていた。どのキャラクターがスピンオフのキャラクターとして描かれるのかを想像しながら映画を観てみると、楽しさも倍増するはずだ。


展覧会「トイ・ストーリー3の世界展」は、7月1日よりNTTインターコミュニケーション・センターにて開催



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