>10日、ヒューマントラストシネマ渋谷下(ココチビル入口)で、映画『ザ・ホード -死霊の大群-』と『ゾンビランド』の公開記念イベントが行われ、ゾンビ映画存続を訴えるために日欧米ゾンビがそろって署名活動を行った。
政権交代後、民意を問う初の選挙となる参議院選挙を明日に控えた土曜日。この日の渋谷は、炎天下でうだるような暑さだったが、渋谷に突如現れた日ゾンビ(浴衣姿)、欧ゾンビ(ナポレオン)、米ゾンビ(チアガール)、そしてナースゾンビの4体のゾンビに周囲は騒然!? 突然の登場に、思わず逃げてし まう小さな子どもたちや、ビックリして悲鳴を上げてしまうギャルの姿もあった。しかし、人間を襲うこともせず、礼儀正しいゾンビの人柄に触れると街の人た ちの誤解も解け、一緒に記念撮影するなど、すっかり受け入れられた様子のゾンビたちだった。彼らの目的は、一般の人たちに向けて「ゾンビを守るためのキャ ンペーン SAVE THE ZOMBIE」への署名をお願いすること。参加者には、しまおまほがイラストを担当した特製グッズをプレゼントされるとあって、若者層を中心に多くの人が 署名に参加していた。
「署名活動でゾンビ総選挙!in渋谷」というイベントタイトルにかけてか、本作の宣伝担当者は選挙演説さながら、街頭でゾンビ映画の支持を訴えて いた。
「ゾンビ映画がやりたいのに、お客さまが入らないのでゾンビ映画をやめようという映画会社が増えています。今回この映画がコケてしまうと、もうこれ
からゾンビ映画が観られなくなってしまうかもしれません。ですから映画会社の壁を乗り越えて結託しました。ゾンビはそんなに悪人ではありません。ただよみ
がえってしまっただけなのです。みんなゾンビが大好きです。マイケル・ジャクソンさんもゾンビと踊っていました。みんなでゾンビを守ろうじゃないです
か!」
と声を振り絞ると、足を止める賛同者の姿もちらほら。その様子を見ていたゾンビファンだという台湾人の男性は、「台湾ではゾンビ映画はそれほど上映 していないのですが、日本ではゾンビ映画がたくさん観られて素晴らしい。その文化をぜひとも守っていただきたいです」と言いながら署名に参加。渋谷を歩く 人たちにゾンビ映画の素晴らしさをアピール出来て、満足顔のゾンビたちだった。
映画『ゾンビランド』は、人類の大半が人食いゾンビと化した世界を舞台に、引きこもり青年がゾンビのいない地を求めて仲間たちとサバイバルの旅を するホラー・コメディー。そして映画『ザ・ホード -死霊の大群-』は、ゾンビ対警官対ギャングによる三つ巴の大決戦を描いたフレンチ・アクションホラー。この夏はゾンビ映画を観て、日本のゾンビ文化を守 ろう!!
映画『ザ・ホード -死霊の大群-』は7月17日よりシアターN渋谷ほか全国順次公開、映画『ゾンビランド』は7月24日よりヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国順次公開