>『ダークナイト』のクリストファー・ノーラン監督がレオナルド・ディカプリオを主演に迎えオリジナル脚本で挑む、想 像を超えた次世代アクション・エンターテインメント大作『インセプション』のプレミアが7月8日(現地時間)ロンドンで開催され、レオナルド・ディカプリ オほか、われらが渡辺謙も夫人の南果歩とレッドカーペットを歩いた。
『ダークナイト』で一世を風靡した監督の新作ということや、ディカプリオやマリオン・コティヤール、エレン・ペイジなどアカデミー賞に絡んだ豪華 な俳優陣が登場するとあってレッドカーペットの周りには大勢の観客が押し寄せた。ディカプリオはめずらしく、ファンへのサインに応じるなどして終始ごきげ ん。本作では夫婦を演じたマリオンと恋人同士のようにツーショットになって笑顔をふりまくなど精いっぱいのファンサービスをした。そして本作で、ほぼ準主 役といっていい、サイトーを演じた渡辺謙は、黒いスーツに青いネクタイ。夫人の南果歩は黒いシックなミニドレスを着て、さすが女優だけあって優雅な身のこ なし。渡辺謙は、南の肩にやさしく手をかけてハリウッド俳優と比べてもまったく見劣りしない堂々としたツーショットで報道陣や集まった観客に手を振った。
『インセプション』は人の夢の世界に入り込み、他人のアイデアを盗むという高度な技術を持つ企業スパイが、最後の危険なミッションに臨む姿を描く というまったく新しい世界観で展開する物語。一見つかみにくい話だが、鑑賞した評論家や一般客からの評価はかなり高い。夢という、誰にでも経験のある現象 と、それを盗むという奇想天外な物語を巧みにからませ人の心の奥底に潜む温かい気持ちや、悲しい気持ち、すべての人間の感情を浮き彫りにしていきつつも、 ハイクオリティの映像で描き出す一大スペクタクルの作品に仕上げているノーラン監督の手腕は、もはや天才の域。今後、アカデミー賞やさまざまな賞に絡んで くるのは間違いないだろう。
また、渡辺とディカプリオ、ノーラン監督は7月19日に来日することが決まっており、六本木ヒルズで行われるジャパンプレミアのレッドカーペット イベントに出席する予定だ。