> 歌手、近藤真彦(46)が、ジャニーズ事務所の後輩でKAT-TUNから脱退することになった赤西仁(26)にアツいエールを送った。19日にライブ開 催先の鹿児島市で取材に答えたもので、米国単身修業中の赤西に「チャレンジ精神はすごく買っている。やるだけやってこい、と言いたい」。メンバーを失う形 のKAT-TUNにも「(1人抜けた)SMAPも成功している」と期待を込めた。

 ジャニー喜多川社長が衝撃の「赤西脱退」方針を明言してから3日。事務所の“長男”が社長方針を受けるかのように、米国でのソロ活動を夢見る20歳年下 の後輩に励ましの言葉を贈った。

 「ルールを守って、人を裏切るようなことをしていなければ、温かく見守ってあげたいね」。1980年に歌手デビューし30周年記念全国ツアーを展開中。 鹿児島市民文化ホールでのコンサート開催前に赤西について問われると、穏やかな表情でキッパリと語った。

 「オレだって人のこと言えないくらい好き勝手なこと、ずっとやってきたから…」。人気絶頂だった80年代半ばからレースを始め、一時は芸能活動をほぼ休 止するほど重点を置いていた。米国での成功を夢見る後輩の姿が、自身の若かりしころにダブったかのようだ。

 「米国で歌うって、そんなに甘いものじゃないって自分でも分かっているでしょう。先輩の歌手たちも米国に行ってみんな打ちのめされて帰ってきたんだか ら。でもそのチャレンジ精神はすごく買っているんだ」

 レース活動も当初は“道楽視”された。だが国内最高峰の自動車レース、フォーミュラ・ニッポンで入賞するなど実績を積み上げ、現在も自身設立の 「KONDO RACING」監督として活動を続けている。だからこそ「オレもいろいろ壁を乗り越えてきた。好きなことをするなら最後までやり通して、頑 張ってほしい」と励ました。

 一方で、1人抜ける事態を迎えるKAT-TUNへの思いやりも忘れない。「SMAPだって成功しているじゃない」。

 96年にSMAPを脱退してオートレースの道に転身した森且行(36)を引き合いに出し、「彼も好きな世界に行って成功して、SMAPもどんどん飛躍し ていった。そういうケースもある。5人が今まで以上に力を合わせて、パワー出してほしいね」。

 赤西を、KAT-TUNを熱く優しく見つめる大先輩の存在が、後輩たちのパワーになる