シネマトゥデイより(以下一部抜粋)

大ヒット映画『スパイダーマン』の監督の座を退いたサム・ライミが、西部開拓時代の保安官ワイアット・アープを題材 にした漫画の映画化作品でメガホンを取ることが明らかになった。

 業界紙ハリウッド・リポーターやDeadline Hollywoodが伝えたところによると、ドリームワークスが人気グラフィクノベル「アープ:セインツ・フォー・シナーズ」(原題)の映画化権を獲得 し、映画版をライミが監督するとのこと。映画は、『あなたは私の婿になる』のデヴィッド・ホバーマンとトッド・リーバーマンがプロデュースし、脚本はマッ ト・シラルニックが執筆する。


 同グラフィクノベルは、『OK牧場の決斗』や『ワイアット・アープ』で知られる伝説のヒーロー、ワイアット・アープを再創造した物語で、未来の荒 廃した世界を舞台にしている。この世界に登場するアープは、兄の死を悲しみ、新興都市として唯一残っているラスベガスで保安官バッチを外し、静かに暮らし ている。しかし、警察も無力化し、無法者たちがのさばる町に秩序を取り戻すためにアープが立ち上がるというストーリーだ。


 ライミ監督の次回作は、『オズの魔法使』の前章である3D映画『オズ、ザ・グレイト・アンド・パワフル』(原題)の予定で、同作の主演にはロバー ト・ダウニー・Jrが決まっている。しかしながら、先月行われたサターンアワード授賞式でのインタビューでは、ライミ監督はブリザード社の人気ゲーム 「ウォークラフト(Warcraft)」の映画化こそ、映像作家の彼にとって、もっとも興奮させる企画であると告白し、『オズの魔法使』の前章は正式契約 に至っていないことを明かしている。ゲームで遊ぶのが大好きというライミ監督が、実写映画版「ウォークラフト」を選ぶのか、それともロバート・ダウニー・ Jrとのタッグが面白くなりそうな『オズの魔法使』の前章か、『クイック&デッド』以来の西部劇となる本作か、どれが次回作となっても必見の映画 となることは間違いないだろう。


 原作コミックを刊行しているラディカル出版社は、本作のほかにサム・ワーシントン主演で「ザ・ラスト・デイズ・オブ・アメリカン・クライム」(原 題)と「ダメージド」(原題)という漫画を映画化する企画を進めており、7月22日から開催されるコミコン・インターナショナルで、まとめて発表されるも のとみられている。



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