>29日、新宿バルト9で映画『ルー=ガルー』のバナー除幕式&先行プレミア上映会が行われ、ガールズロックバンドのSCANDAL、監督の藤咲淳一、そして原作者の京極夏彦が登壇した。
制服にミニスカ姿というキュートなルックスとは裏腹に、骨太なガレージロックを聴かせるSCANDALは、女子中高生から男性サラリーマンまで幅 広い層に人気を誇り、国内だけでなく海外でも注目度の高いガーリー・ロックバンド。人気作家・京極夏彦による小説「ルー=ガルー 忌避すべき狼」を、映画『キル・ビル』などのアニメーションや制作を担当し、世界的評価を獲得しているプロダクション I.Gが映像化した本作では、主題歌、挿入歌、エンディングテーマを担当するほか、声優にも挑戦。さらに劇中に登場する伝説のバンドSCANDALとし て、モーションキャプチャーから制作されたアニメーション内にも登場している。この日は、舞台あいさつに先駆けて、本作バナーの除幕式が行われ、6メート ル×2.8メートルという巨大バナーが披露された。除幕式に参加したSCANDALボーカルのHARUNAは、「感動しました。コラボ感が出ていてうれし いです」と感激した様子でバナーを見つめていた。
その後、劇場に場所を変えて行われた舞台あいさつでは、原作者の京極が「このアニメは、SCANDALありきのもので、現場にお邪魔したんです が、ものすごく一生懸命だったので、これは心配ないなと思い、まったく口出しはしませんでした。でもそのときは顔がこわばってたんですが、今日久しぶりに 会ったら、今日の方が和やかな表情で。一生懸命やっていたけど、緊張してほおがこわばっていたんですかね」とねぎらうと、ベースのTOMOMIが「先生の 着物の迫力に圧倒されたんです」とポツリ。「おれのせいか!」と叫ぶ京極の姿に会場は笑いに包まれていた。そして最後に、「近々、(本作の)続編を書くこ とになっているので、もし皆さんに気に入っていただけたなら、SCANDALと組んで第2弾が出来るかもしれないですね。それも監督次第です」と続編製作 に向けて、監督にエールを送っていた。
本作は、高度なシステムで生活が完全管理された近未来を舞台に、少女ばかりを狙う連続殺人事件が発生したことを契機に、閉ざされた世界を打破する ために立ち上がる4人の少女たちの活躍を描くSFサスペンス・アニメーション。人的関係が希薄になる中、真のコミュニケーションの意味を問い直す衝撃作 だ。
映画『ルー=ガルー』は8月28日より新宿バルト9ほか全国公開