>世界中の人々を感涙させたデミ・ムーア主演作『ゴースト ニューヨークの幻』(90)のアジア版『ゴースト もういちど抱きしめたい』(11月13日公開)で、松嶋菜々子が韓国人スターのソン・スンホンと共演。8月3日に六本木のグランドハイアット東京で製作報 告会見が行われ、気になる詳細な設定が明らかにされた。
ニューヨークから日本へと舞台を移した『ゴースト もういちど抱きしめたい』。松嶋扮するヒロインの星野七海は、スンホン扮する韓国人の陶芸家キム・ジュノと出会い、恋に落ちる。ところが七海は、ある事件 で命を落とし、彼女の魂はゴーストとなって、ジュノのそばに寄り添っていく。そう、オリジナル版とアジア版では男女の設定が逆になっていて、より女性目線 のドラマになるという。
松嶋は本作への意気込みをこう語った。「脚本段階で内容に多少なりとも意見をさせていただき、また、韓国の俳優さんと共演できたら素敵だなという思 いなども、プロデューサーと話をさせていただきました。オリジナル版に負けない、アジア版『ゴースト』を作るために、私も力を注いだ作品になってます」。
ジュノ役のスンホンは、アメリカ版『ゴースト』を観て育った世代なので、出演の話をもらった時は、夢なのか現実なのかわからないほど嬉しかったと言 う。「最初は自分が出演するなんてことは信じられない気持ちでした。現場では、松嶋さんやスタッフのみなさんが家族のように迎えてくれて、私にとっては外 国映画ですが、心を突き動かされて、心から泣く演技ができました」。
そんなふたりを演出した大谷監督は、「いろんなラブシーンを撮らせてもらったが、どれも美しくて素晴らしくて。ずっと観ていたいと思えるシーンをたくさん撮ることができました」と手応えは十分のようだ。
ふたりの共演した感想については、松嶋がスンホンについて「紳士で、礼儀正しく、品があって、女性にとても優しくて、陶芸家という繊細な部分も体か ら表現される方ではないかと思いました」と語ると、スンホンも松嶋について、「松嶋さんは優しくて美しい方。スタッフにも優しくて、弱音を吐かずに一生懸 命されていた。見習わなければと思いました」と褒めちぎった。ふたりとも言葉の壁を感じずに、コミュニケーションをとれたようだ。
シリアスなシーンでは、ふたりとも食事休憩も入れずに撮影に没頭したという。スンホンが「大切なシーンでお腹の音が鳴ってしまって申し訳なかったで す」と告白すると、松嶋も「私もお腹が鳴ってしまい、聞こえたかな?って思いながら撮影してました(笑)。キスシーンに限らずひとつひとつが大事なシーン で、食事をしたいとも思わず、このまま撮り続けたいと思えた作品です」と語った。