> 人気グループ、嵐の二宮和也(27)が10月スタートのフジテレビ系「フリーター、家を買う。」(火曜後9・0)に主演することが14日、分かった。2 年ぶりの連ドラ主演はフリーター役。工事現場のバイトを機に、堕落した生活から再生していく。「仕事に対する思いや、その変化、また家族再生への希望が伝 わる作品になれば」と二宮。香里奈(26)が“ガテン系”ヒロインを演じるのも注目だ。

 幅広い役柄をこなす二宮が、今回はフリーター役に挑む。

 10月1日公開の「大奥」に、来年1月と来春に2部作として公開される「GANTZ」と、最近映画の撮影が続いたニノ。時代劇、アクション大作の次は、演技派らしくガラリと変わって社会派ホームドラマで、等身大の現代青年にふんする。

 連ドラ主演は、08年10月期のTBS系「流星の絆」以来約2年ぶり。フジ系では、07年1月期の「拝啓、父上様」以来と久しぶりだ。

 主人公・武誠治が自堕落な生活から立ち直っていく姿がドラマの軸。就職先を3カ月で辞めてしまい、夢も貯金もなく家族関係もうまくいかずに自分の部屋に 引きこもりがち。だが、母親がうつ病になり、土木工事現場のアルバイトを始めたことを機に、「フリーターだけど、家族のために家を買う」と壮大な目標を立 てて再生していく。

 その工事現場で出会うのが、香里奈演じる千葉真奈美。一流大学を卒業して大手ゼネコンに入社。自ら望んで現場に入った若き“ガテン系”女性現場監督で、主人公とはまったく対照的だ。

 あまりにも違い過ぎて恋愛感情どころか最初は反発し合うが、彼女の生き方に刺激を受けた誠治が次第に気持ちを入れ替えるきっかけとなり、理解し合うようになる。

 「同年代でありながら対照的な立場の主人公とヒロインの掛け合い、また、それぞれが自分の問題をどう克服して、乗り越えていくのかが見どころの1つ」と橋本芙美プロデューサー。「『人生の再生』をテーマに、温かくて優しいホームドラマにできたら」と話す。

 二宮は今月上旬にクランクイン。嵐としては21日から東京・国立競技場を皮切りに、来年1月中旬まで全国ツアーが控える。映画のPR活動などもあって多 忙を極める秋となりそうだが、「素晴らしいスタッフ、キャストで作った作品を、より多くの人に楽しんでいただけるよう頑張ります」と気合を入れている。