シネマトゥデイより(以下一部抜粋)

村上たかし原作による、とにかく泣ける感動作として話題になったコミックス「星守る犬」が西田敏行主演で映画化されることが発表された。身元不明の遺体を引き取る市役所勤務の青年が遺体の身辺調査をするうちにやがて中年男性「おとうさん」と飼い犬・ハッピーのふたり旅に行き当たり失業、離婚、一家離散、ホームレス……と感動の物語が明らかになっていく。

 ありふれた普通の父親でありながら、どうしようもない立場に追いやられてしまった「おとうさん」をひたむきに愛し、ついていく飼い犬ハッピー。やがて手に入らないものを「求めること」のような結末が二人に訪れる。


 この涙なしでは読めない感動作が8月、北海道名寄市の40万本が咲き乱れるヒマワリ畑にてクランクインした。主人公の「おとうさん」には、『釣りバカ日誌』シリーズや『ステキな金縛り』などの三谷幸喜監督作品で、圧倒的存在感を見せつける日本のキング・オブ・コメディ、西田敏行。


 久々の泣ける作品の主演に「原作を読んで、無償の愛を注いでくれる犬(ハッピー)と旅をして、人生の終着点に向かっていく話ですが、寂しさ・切なさ・愛おしさで、漫画なのに泣いてしまいました。このおとうさんという役は、ごく平均的な中年・老人像なので、コメディと違いアドリブのやりようがなく、没個性というか、逆に至難の業で、最近の自分にはユニークな役でやりがいがあり、クリエティブな気持ちを触発されました。ご覧の通り、ハッピーとも、もう心が通じ合ってるでしょ!」と撮影初日を迎え、もう一人の主人公・ハッピー(秋田犬)とじゃれ合いながら、穏やかにかつ熱く語った。


 そのほかのキャストについては、身元不明の遺体を引き取り、おとうさんとハッピーの旅路を調べることになる市役所福祉課の青年・奥津に玉山鉄二。ひょんなことから奥津と出会い、無理やり奥津に同行する少女・有希(ゆき)には川島海荷。ほか、余貴美子、岸本加世子、藤竜也、三浦友和など実力派ぞろいキャスト陣が、心揺さぶるストーリーを見せる。


『星守る犬』は2011年夏全国東宝系公開予定



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