産経新聞
より(以下一部抜粋)
NHK朝の連続テレビ小説「ゲゲゲの女房」の人気が上昇の一途だ。最終回まで約1カ月。ここまでの視聴率を見てみた。
[フォト]「ゲゲゲの女房」人気の要因は受け身のヒロイン?
漫画家、水木しげるさんの妻、武良布枝さんの自伝をもとにしたドラマ。48年ぶりに、15分繰り上げて午前8時からの放送で、スタートさせたものの、初回は関西地区で10.1%(関東地区14.8%)。統計のある64年以降で、東西ともに過去最低の滑り出しだった。
だが、放送を重ねるごとに数字を上げていく。関西では8月12日放送で19.5%と、20%に迫る好数字。関東では6月12日放送で20.3%を出して以降、ほぼ毎週20%を超えている。
同番組制作統括の谷口卓敬チーフ・プロデューサーは「視聴者の方々からの番組への支持の熱さを感じています」と話す。
手応えを感じ始めたのは、5月の大型連休にさしかかるころ。ドラマでは夫婦の貧しい新婚時代が展開していた。「連休中にもかかわらず、数字が下がらな かった」。以降の右肩上がりの状況に「水木しげるさん夫妻の劇的な生涯はもちろん、キャストや脚本、音楽とすべての要素が一体となって視聴者に訴えたので は」と分析している。
朝ドラのヒロインは、職業を持つ女性が多い。だが、今回は主婦。漫画家の水木さんと結婚し、昭和30年代以降の東京で、夫を支えながら、貧しくも温かく生きる。その姿が視聴者の親近感を呼んだ。
「何かを発信する人ではなく、受信する人を主人公にしたドラマを作りたいと思った。人生の豊かさを感じ取る心を持っていることが、彼女を主人公たらしめている。その感受性に多くの人が共感をしてくれた」
“ゲゲゲ効果”で、鳥取県境港市の「水木しげるロード」の年間観光客数は夏休みを前に100万人を突破。神戸市の兵庫県立美術館では、妖怪画にスポット をあてた「水木しげる・妖怪図鑑」が開催中で、併設の模型展示「ゲゲゲの森の大冒険」では、妖怪たちの原画が立体化されている(10月3日まで)。最後は どんな「数字のドラマ」を見せてくれるか。
NHK朝の連続テレビ小説「ゲゲゲの女房」の人気が上昇の一途だ。最終回まで約1カ月。ここまでの視聴率を見てみた。
[フォト]「ゲゲゲの女房」人気の要因は受け身のヒロイン?
漫画家、水木しげるさんの妻、武良布枝さんの自伝をもとにしたドラマ。48年ぶりに、15分繰り上げて午前8時からの放送で、スタートさせたものの、初回は関西地区で10.1%(関東地区14.8%)。統計のある64年以降で、東西ともに過去最低の滑り出しだった。
だが、放送を重ねるごとに数字を上げていく。関西では8月12日放送で19.5%と、20%に迫る好数字。関東では6月12日放送で20.3%を出して以降、ほぼ毎週20%を超えている。
同番組制作統括の谷口卓敬チーフ・プロデューサーは「視聴者の方々からの番組への支持の熱さを感じています」と話す。
手応えを感じ始めたのは、5月の大型連休にさしかかるころ。ドラマでは夫婦の貧しい新婚時代が展開していた。「連休中にもかかわらず、数字が下がらな かった」。以降の右肩上がりの状況に「水木しげるさん夫妻の劇的な生涯はもちろん、キャストや脚本、音楽とすべての要素が一体となって視聴者に訴えたので は」と分析している。
朝ドラのヒロインは、職業を持つ女性が多い。だが、今回は主婦。漫画家の水木さんと結婚し、昭和30年代以降の東京で、夫を支えながら、貧しくも温かく生きる。その姿が視聴者の親近感を呼んだ。
「何かを発信する人ではなく、受信する人を主人公にしたドラマを作りたいと思った。人生の豊かさを感じ取る心を持っていることが、彼女を主人公たらしめている。その感受性に多くの人が共感をしてくれた」
“ゲゲゲ効果”で、鳥取県境港市の「水木しげるロード」の年間観光客数は夏休みを前に100万人を突破。神戸市の兵庫県立美術館では、妖怪画にスポット をあてた「水木しげる・妖怪図鑑」が開催中で、併設の模型展示「ゲゲゲの森の大冒険」では、妖怪たちの原画が立体化されている(10月3日まで)。最後は どんな「数字のドラマ」を見せてくれるか。