全米連休ウイークエンドはジョージ・クルーニーの新作『ジ・アメリカン』が勝利! -9月7日版【全米ボックスオフィス考】
シネマトゥデイ より(以下一部抜粋)
夏を惜しみ秋の到来をバーベキューで祝うアメリカの祭日レイバー・デイ(日本の勤労感謝の日にあたる祝日)で3 連休となった週末のボックスオフィスは、去年の同時期より7パーセントの売り上げアップで、ジョージ・クルーニー主演サスペンス映画『ジ・アメリカン / The American』(原題)が1,318万ドル(約11億8,620万円)をたたき出し、映画『テイカーズ / Takers』(原題)の2週連続首位を阻止してナンバーワンに輝いた。(1ドル90円計算)
2,823館で封切られた『ジ・アメリカン / The American』(原題)は、連休前の水曜日にひと足お先に公開されており、その日から数えると興行成績トータルはすでに1,981万ドル(約17億 8,290万円)の売り上げ。レイバー・デイの連休に公開された歴代の作品の中でも特筆に値する成績となっている。イタリアを舞台にジョージ演じる殺し屋 が、引退前の最後の殺しを引き受けたことから逆に逃走する窮地に追い込まれるという渋めのストーリーが手伝い、週末この映画を観に来ていた観客は配給 フォーカス・フィーチャーズの調査によると、66パーセントが35歳以上の男女だったということだ。大人の映画という、秋の到来にふさわしいジャンルの作 品がトップに輝いた。
第2位は今週初登場で1,142万ドル(約10億2,780万円)をたたきだした映画『マシェティ / Machete』(原題)。実際に刑務所暮らし経験ありのいかついキャラクター俳優、ダニー・トレホ主演の血みどろ復讐(ふくしゅう)ストーリーで、共演 にロバート・デ・ニーロ、ジェシカ・アルバ、スティーヴン・セガール、リンジー・ローハンと名の知れたスターが脇を固めている。封切りの金曜日には、 ジョージの『ジ・アメリカン / The American』(原題)や他作品を破って売り上げトップだったのだが、最終結果では残念ながら第2位。だが、ダニーの主演作品としては大健闘といえ る。配給の20世紀フォックスの調べによると、『マシェティ / Machete』(原題)を観に来ていた60パーセントはラテンアメリカ系で、55パーセントが25歳以上の観客だったという統計が出ている。
今週3位は、『ザ・アメリカン / The American』(原題)にアッケなく首位を明け渡してしまった感のある映画『テイカーズ / Takers』(原題)。イケメン銀行強盗が主役のサスペンス・アクションは先週から47パーセントの降下。今週末は1,088万ドル(約9億7,920 万円)の成績で、封切り後10日目までの総合興行収入は3,733万ドル(約33億5,970万円)となっている。
第4位は、先週の第2位から落下した映画『ザ・ラスト・エクソシズム / The Last Exorcism』(原題)で734万ドル(約6億6,060万円)の興行成績。ほかの怪奇現象を扱ったホラー映画と比べてかなりシャープな降下度で、先 週から64パーセントの売り上げ減。封切り後10日間の総合売り上げは3,211万ドル(約28億8,990万円)となっている。
第5位は、初登場で映画『遠距離恋愛 彼女の決断』の688万ドル(約6億1,920万円)。ドリュー・バリモアと実生活での元彼ジャスティン・ロング出演の恋愛作品だが、上映館3,030館 という大型公開だったにもかかわらず、プライベートでの二人の関係同様不成功に終わってしまったようだ。
いよいよ秋も本番に入る来週末のランキング予想だが、ランキング上位に入りそうな新作はたったの1本のみという少々肌寒い(!?)ラインナップ だ。人気シリーズとなった映画『バイオハザード』の4作目にあたる映画『バイオハザード IV アフターライフ』が唯一の大型公開作品として待機しており、こちらはシリーズ初の3D作品だ。おなじみミラ・ジョヴォヴィッチ演じるヒロインのアリス、そ してテレビドラマ「プリズン・ブレイク」シリーズの人気男優ウェントワース・ミラーも出演しており、上位入りはほぼ確実と見られる。