シネマトゥデイ映画ニュースより(以下一部抜粋)


> 23日、日比谷の東宝本社で映画『THE LAST MESSAGE 海猿』「輝け!未来の海猿」海洋少年団特別上映会が行われ、伊藤英明、加藤あい、佐藤隆太、三浦翔平、羽住英一郎監督が海上保安庁から感謝状を受け取った。


 「海猿」シリーズといえば、撮影において海上保安庁の全面的な協力体制が敷かれるなど、その縁は切っても切れない関係にある。前作が公開された 2006年には、「海猿」効果で海上保安学校への入学希望者が1,000人近く増加するなど、まさに相思相愛の縁で結ばれてきた。そんなこともあり、新作 公開に合わせて海上保安庁の鈴木長官から感謝状が贈呈されることになった。


 海上保安庁といえば、最近では香川県のヘリ墜落事件や尖閣諸島漁船接触事故など、暗いニュース続きだった。鈴木長官も「事故でおさわがせしており ます」と神妙な面持ちで登場したが、本作のヒットは久々の明るい話題だった様子。「最初に2D版の試写を観たんですが、20日に、横浜みなとみらいの映画 館でふんぱつしてプレミアムシートで3D版を観てきました。迫力のある映画で、海保のいい宣伝になりました。ただ一つ不満なのは、あれだけの事故が起きて いるのに、映画に長官が出てこないこと(笑)。もし次回作があるなら、ぜひ長官を出演させて欲しい」とジョーク交じりに本作を絶賛。感謝状を伊藤と羽住監 督に手渡した。伊藤は4日間で動員100万人を突破した本作に触れて「それだけ観ていただけているということは、国民の方に海上保安庁へのご協力とご理解 を深めていただけているということ。この作品をやって良かったなと思いました」と感激している様子。続けて羽住監督が「(本作では)長官が海外視察で不在 にしているという設定でした」と付け加え、会場を沸かせていた。


 さらに感謝状のお礼として、「海猿」キャストから、「未来の海猿」海洋少年団の少年少女約100人を本作上映に招待。もともとこの日は巡視船の上 にスクリーンを張り、そこに彼らを招待して上映を行う予定だったが、あいにくの雨により、船のイベントは中止。急きょ東宝本社でのイベントに切り替えられ た。小学生へのメッセージを求められた加藤は「小学生の頃は勉強と習いごとばかりで毎日を過ごしていました。大人になったらその余力がなくて、何も残って いません。みんな嫌だと思うけど、遊びも精一杯、勉強もせいいっぱい頑張ってくださいね」と“未来の海猿”たちにエールを送っていた。


 本作は、海上保安庁の潜水士たちが苦難を乗り越え成長する姿を描く『海猿』シリーズの劇場版第3弾。巨大天然ガスプラントで発生した大事故の救助 に向かった主人公たちが、国家レベルの非常事態と人命救助のはざまで翻弄(ほんろう)されながらも、自らの命を賭した行動に出る。


映画『THE LAST MESSAGE 海猿』は全国東宝系にて公開中