MovieWalkerより(以下一部抜粋)
>あまりにも強烈な内容のため、世間一般には受け入れられないものの、少数の人々からは熱狂的に支持されるカルト映画。これまでにも世界中で、実に多 種多様なカルト映画が作られてきたが、各国の文化人が愛した伝説的なカルト映画『エル・トポ』(9月25日公開)はご存知だろうか?
知る人ぞ知る、メキシコの映画監督アレハンドロ・ホドロフスキーの代表作である本作は、最強のガンマン、エル・トポが荒野をさすらうところから始ま る西部劇なのだが、物語が進むにつれ内容は破綻し、意味不明の展開となっていく。さらに神秘主義や無常観が漂う前衛的な映像が次々に流れていき、見終わる 頃には、まるで白昼夢を見たような感覚に陥るのだという。
1971年にアメリカで公開された際は、その衝撃的な内容から深夜のみの上映だったものの、口コミで噂が広がり、結局、半年も続く異例の大ヒットに なったという。ただ、内容が常識とかけ離れており、そのうえ難解だったので、途中退場する観客もかなりいたとか。その後も世界各国で上映され、その度にア ンディー・ウォーホールやデニス・ホッパーら著名人が本作のファンを公言。さらに、あのジョン・レノンも、まるで中毒のように本作の虜となり、本作とホド ロフスキー監督の次回作の興行権を45万ドルで買い取ってしまったというエピソードも残っている。