>いよいよ公開が目前に迫ったアクション超大作『エクスペンダブルズ』(10月16日公開)。つい先日、監督・脚本・主演の3役を1人でこなしたシル ベスター・スタローンと、大勢の登場人物の中でもひと際個性的な役どころを演じたドルフ・ラングレンが来日したことは記憶に新しい。今回、そんなふたりが 監督と俳優という立場から、本作に込めたそれぞれの思いを語ってくれた。
まずスタローンは「これだけの人気スターたちをコントロールするのは、本当に大変だったよ。それぞれに特別な武器を持たせたり、見せ場を用意したり して、みんなの出番が平等になるように気をつけたんだ。編集の時も、そのバランス調整には気を遣ったね」と、豪華スター共演であるがゆえの苦労話を聞かせ てくれた。
一方のラングレンは「彼は『Do it again!』がメチャクチャ多くて大変だったよ(笑)。今のは冗談だけど、僕が演じた役はエクスペンダブルズのメンバーの中で、一番問題のあるキャラク ターなんだ。でもそういった役の方が演じていて楽しいし、ラッキーに思えるんだ」と、自身が演じたキャラクターに対する愛着を語った。
また、撮影時の集中方法について聞かれると、スタローンは「“何かをする時”というのは、その瞬間しかない。つまり全力を尽くさなければならない瞬 間には、どんなに気分が落ち込んでいても、病気であっても、後になって悔やまないように全力で臨むべきなんだ。僕は常に、そういった気持ちで本番に臨んで いるよ」とコメント。ラングレンも「僕は極真空手をやっているけど、試合の時には、たとえ調子が悪くてもベストを尽くさなければならない。撮影の時もこれ と同じで“とにかく全力でやる!”という気持ちで毎回、現場に参加するんだ」と語り、ふたりとも並々ならぬ気合を込めて、撮影に臨んでいたことを明かして くれた。
『ロッキー4 炎の友情』(85)で初共演を果たして以来、実に25年ぶりの共演となるふたり。スタローンは「ユニークでハンサム、それでいてクレイジーな役もはまる俳 優って、探してもなかなかいないんだ。この役を演じられる俳優は、ドルフ以外に考えられないね」と、ラングレンの演技を大絶賛。ラングレンも「『エクスペ ンダブルズ』の撮影は楽しかったけど、周りがすごいスターばかりだから、ヘマしないように毎日緊張しっぱなしだったよ。それと今だから言うけど、ギャラは もうちょっと欲しかったかな(笑)」とジョークを織り交ぜたコメントを返し、スタローンを笑わせていた。