>13日、歌手・トータス松本主演のドキュメンタリー映画『Myway Highway』の先行プレミア上映会が新宿バルト9で行われ、本作で約1か月にわたりアメリカで共同生活を送ったトータスと音楽プロデューサーの須藤晃 が登壇。危険な関係をにおわせる(?)ほど息の合ったトークで会場を爆笑させつつ、お互いへの感謝の気持ちを語った。
たまたま二人で食事をしているときに、「アメリカに行って曲作りをしよう」という須藤の提案から生まれたという本作。トータスは、「レコーディン グって都内のスタジオを借りて、ああでもないこうでもないってギターを弾いたりして、曲作りはできるけど、作業みたいなことしかできていなかった」と普段 からモヤモヤを抱えていたことを告白。そんな中で須藤の提案は心に響いたようで「もっと中からワッ! と出てくるものを曲にしていくから面白い。だったら 東京でやるよりは、アメリカに行って何をするでもなく暮らして、夜になったら顔をつき合わせて曲を作る。歌詞はその日にあったことなど何でもいいと須藤さ んに言われて、僕は面白いと思ったわけですよ」と本作が新たな自分探しの旅でもあったことも明かした。
かねてからトータスの才能にほれこんでおり、一緒に仕事をすることを熱望していたという須藤は、アメリカでの共同生活を振り返って「僕は本当にこ の人を好きになった。ずっと思い続けた人と結ばれた気分。音楽的才能もあるしライブも良いが、それを差し置いても男としていい」と改めて大絶賛。ところが ほめ言葉がだんだんエスカレートしていき、「お互い家庭も仕事もあるし、あんまり一緒にいる時間はないですけど……」と危ない関係を思わせる発言が出る と、会場は爆笑に包まれた。これにはトータスも慌てて「何でそんな変な言い方するの?」とたまらずツッコミを入れていた。
しかし、トータスにとっても須藤は大事なパートナーであることがうかがえるトークも披露される。元気で豪快なイメージがあるトータスだが、実はと ても繊細で慎重な性格であることを自ら語り、「須藤さんはそこをうまくフォローしてくれますね。非常に助かります。気が合うのだと思います」と意外な素顔 と同時に、須藤への感謝の気持ちをしみじみと伝えていた。
『Myway Highway』は、ロックバンド「ウルフルズ」の活動休止後、ソロアーティストとして精力的に活動するトータス松本を追ったドキュメンタリー。新作楽曲の制作過程の一部始終を公開しているほか、男二人のアメリカ珍道中がユーモラスに描かれている。
映画『Myway Highway』は10月23日より新宿バルト9ほか全国順次公開