>14日、調布市グリーンホールで映画『ゲゲゲの女房』のプレミア試写会が行われ、吹石一恵、宮藤官九郎、鈴木卓爾監督が登壇。水木しげる夫妻ゆかりの地である調布の観客の前で初お披露目となった。
感動のうちにフィナーレを迎えたテレビ版「ゲゲゲの女房」だが、放送が終了しても水木の故郷である境港市には観光客が多数訪れたり、本映画版が公 開するなど、ゲゲゲブームはまだまだ継続中である。そんな中、この日が調布市民に初お披露目とあって、会場には多くの観客が来場した。テレビ版では松下奈 緒が務めた「女房」を演じた吹石は、肩の露出した大人の魅力漂うワンピース姿で登場し、「調布駅でも撮影をした映画だったので、こちらで上映されるのはう れしく思っています」とあいさつ。そして原作者である布枝夫人を演じることについて聞かれると、「大和撫子な女性ですし、自分とはまったく正反対だったの で、最初は実感がわかなかったんです。でもこの時代に生きていたらわたしも布枝さんだったかもしれないですね(笑)」と笑顔で話していた。
水木を演じた宮藤は、本人から「僕によく似てますねぇ」と言われたほどのそっくりさが話題になっているが、「本当に似ているんですよ。本物の水木 先生のお見合い写真を見てほしいくらいです」と客席に語りかけると、会場は笑いに包まれた。そして、貧乏暮らしから成功していく姿を描いたドラマ版に比べ て、映画版は貧乏に焦点を当てていると語る宮藤は、「貧乏さ加減をごまかしていないんですよね。劣等感を持っていないことはないでしょうけど気にしてな い。明るく生きている二人を観てほしいです。それから調布で水木先生を見かけたら、『映画を観たよ!』と話し掛けてください!」とコメントすると会場が沸 いた。
本作は「ゲゲゲの鬼太郎」などで日本を代表する漫画家・水木しげるを、妻として支えてきた布枝夫人の自伝を映画化。お見合いをして5日後に結婚した水木しげると布枝夫人が、貧乏時代を経て、人気漫画家となるまでの半生がつづられる。
映画『ゲゲゲの女房』は11月20日より新宿武蔵野館、ヒューマントラストシネマほか全国公開