[映画.com ニュース]


> 「ゲゲゲの鬼太郎 」などで知られる漫画家・水木しげる の妻・武良布枝の自伝を映画化した「ゲゲゲの女房 」のプレミア試写会が10月14日、水木ゆかりの地・東京調布のホールで行われ、水木夫妻を演じた宮藤官九郎 吹石一恵 鈴木卓爾 監督が舞台挨拶に立った。


お 見合いからわずか5日後に結婚し、貧困にあえぎながら漫画を書き続け、支え合って暮らす夫婦の生きざまを描く。同じ原作となるNHKの連続テレビ小説では 高視聴率をキープし、原作本は50万部を突破。“ゲゲゲ旋風”が吹き荒れる中での公開に注目が集まり、この日は有料試写会にもかかわらず約500人の観客 が集まった。


吹石は、「撮影した場所にこうして戻ってくることができてうれしい」と挨拶。「原作は面白くて一気に読みましたけど、布枝さ んは大和撫子タイプで私と似ていないので、正直心配になりました」と撮影前の心境を告白した。鈴木監督が「(布枝役に)吹石さんがすぐ浮かんだ」と返す と、宮藤から「僕は浮かばなかったのですか?」と突っ込まれて苦笑いしたが、「宮藤さんは一生懸命になると役に入り込む。しげるさんが憑依(ひょうい)し ていました」とベタ褒めした。


水木の事務所で漫画の練習をし、劇中でもその腕前を披露している宮藤。「ドラマ版では貧乏を経て成功するま で描かれているけど、この映画は貧乏に焦点を当てていて、その貧乏さ加減はごまかしていない」とアピール。さらに「僕が思いのほか水木先生に似ている。水 木先生の本物のお見合い写真を見てほしいくらいです!」と語ると、鈴木監督も「怖いくらい似ています」と大きくうなずき、会場を沸かせた。


ゲゲゲの女房 」は11月20日より公開。



Who killed Cock Robin?