ロイター  より(以下一部抜粋)

>J・R・R・トールキン原作の「The Hobbit(原題)」の映画版の撮影をめぐり俳優組合がデモを起こしたニュージーランドでは、撮影が他国に移転した場合、経済に最大15億ドル(約 1215億円)の損失が見込まれることが分かった。

 ANZナショナル銀行<ANZ.AX>のエコノミスト、マーク・スミス氏は、作品の制作スタッフ、請負会社、地元の商品・サービス提供者などすべてを考慮すると、同映画がニュージーランドで撮影されなくなったときの波及効果は大きいと指摘している。

 「The Hobbit」は2部に分けて撮影予定で、同じくトールキン作品を映画化した「ロード・オブ・ザ・リング」を制作したピーター・ジャクソン監督が再びメガホンをとる。制作費は推定5億ドル。

 撮影場所は「ロード・オブ・ザ・リング」と同様ニュージーランドになる予定だったが、20日に同国俳優組合に所属する最大1500人が出演契約などをめぐってデモを実施したのを受け、制作会社のワーナー・ブラザーズが撮影地を他国に移す可能性を模索していた。

 来週にはワーナー側の代表者がニュージーランドに到着し、撮影地についての最終判断を下す見通し。「The Hobbit」は1本目が2012年12月、2本目が2013年12月に公開される予定となっている。