オリコン より(以下一部抜粋)

>『第23回東京国際映画祭』で24日、松井久子監督の『レオニー』が特別招待作品として公式上映された。舞台あいさつで松井監督は「60代で、女性で、無 名で、非力な私が、映画を作りたいと思い続けてこの1本につながった。私が映画作ったということ自体に希望を見いだしてもらいたいし、観客のみなさんもい ろいろ挑戦してください」と晴れやかな笑顔を見せた。

 世界的に有名な彫刻家イサム・ノグチの母、レオニー・ギルモアの物語を映画化した同作は、完成までに7年を費やし、「そのうち6年間は資金集めと、シナリオ作り。日米合作のパートナーを見つけるのも難航した」と松井監督。

 苦労の甲斐あって、ハリウッドで活躍するインド人のプロデューサー、アショク・アムリトラジ氏と出会い、フランスを拠点に活躍する永田鉄男氏が撮影監督を務め、英国出身の女優エミリー・モーティマーが主演するという国際色豊かな作品を完成させた。

 「映画は国境を越えて普遍的な作品を作れば世界中の人々に見てもらえるものだと信じて、志してきた。歴史の中に埋れていたイサム・ノグチの母のドラマ チックな人生と、日本の明治・大正時代の文化、四季折々の風景の美しさを世界に知らしめなければ、という思いだけで7年間頑張れた」と松井監督は語った。

 同作にはイサム・ノグチの日本人の父親役の中村獅童ほか、原田美枝子、竹下景子、柏原崇、勅使川原三郎、吉行和子、中村雅俊、大地康雄らが出演。11月20日(土)より全国で公開される。


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