シネマトゥデイ

> いよいよ製作開始となったピーター・ジャクソン監督の映画『ホビット/The Hobbit』(原題)のロケ地をめぐり、ニュージーランドのファンたち数千人が集まり、撮影を国内で行うよう求めるデモ行進を行った。

 この映画は、ニュージーランドやオーストラリアの俳優組合がスタジオとの契約内容をめぐり対立し、組合側が所属俳優たちに出演をボイコットするよう呼び かけていた。これを受け、ワーナー・ブラザーズ映画は声明を発表し、「ニュージーランド以外のロケ地を考えざるを得なくなった」とコメント。ジャクソン監 督も、すべての製作を「東欧へ移す可能性がある」とロケ地の変更を示唆していた。

 こうした動きを受け、ニュージーランドの3つの都市、オークランド、ウェリントン、クライストチャーチで数千人が大集合し、製作をニュージーランドで行 うよう求めるデモ行進を敢行。映画『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズで特撮にかかわり、『ロード・オブ・ザ・リング/王の帰還』 ではアカデミー賞も受賞したリチャード・テイラー氏もデモに参加し、デモを報じていた地元リポーターに「別のロケ地を考えるのは極めて冷淡な話だ。この地 こそ、ミドルアースが生まれた場所であり、撮影はニュージーランドで行われるべきだ」と、製作の海外移転に強い反発を示している。テイラー氏はジャクソン 監督から手紙を受け取っており、手紙ではジャクソン監督から、サポートしてくれるファンに感謝する内容が綴られていたそう。映画『ホビット/The Hobbit』の撮影は来年の2月に開始される予定だが、それまでに撮影地が決定するか、動向が見守られている。



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