ぴあ映画生活より(以下一部抜粋)

>全世界で圧倒的な人気を誇るファンタジー大作の最終章『ハリー・ポッターと死の秘宝 PART1』が19日(金)から公開される。2001年の公開以来、約10年に渡って驚異的なヒットを記録してきた本シリーズもいよいよ残り2作となった が、なぜ本シリーズは他のファンタジー作品とは比較にならないほどの人気を博してきたのだろうか? 出演者たちに聞いた。

その他の写真

ホグワーツ魔法魔術学校に通う少年ハリー・ポッターが毎作、過酷な試練に立ち向かう本シリーズだが、フレッド・ウィーズリー役のジェームズ・フェルプスは シリーズの魅力を「誰もがみな、シリーズのキャラクターの中に必ず一人は、自分と結びつけて考えられる人がいるからじゃないか」と分析する。「誰にもスネ イプのような先生がいたり、ベストフレンドがいたり、クラスにはマルフォイみたいなイジメっ子がいたりする。自分と関連づけて考えられるんだよ」。ちなみ に、ルーナ・ラブグッド役のイヴァナ・リンチも同意見ようで「ファンタジーものの中には、あまりに現実離れしていて『そんな世界はありえない!』と思って しまうものがあるでしょう。一方、ハリー・ポッターでは、すべてのキャラクタ?がリアルに感じられ、私達が経験するような悩み事を抱えていたりする。とて もアットホームに感じるけれど、実際は自分のいる世界とは違うのでエキサイティングなの。どんな本でもある程度共感できなければ好きにはなれないものだし ね」と語る。

ちなみに本シリーズは、魔法魔術学校を中心に物語が展開されてきたが、ネビル・ロングボトム役のマシュー・ルイスが「若者だけでなく、大人も現実逃避でき るんだよ。J・K・ローリングが(魔法魔術の世界を)現実の世界と平行させて書いたというのは、素晴らしいアイディアだったと思う」と語る通り、“現役の 学生”でなくても共感ポイントは多い作品だ。

そんな『ハリー・ポッター』シリーズもいよいよ残り2作。『死の秘宝』と題したエピソードが前後編で語られるが、ドラコ・マルフォイ役のトム・フェルトン によると、最終2作はこれまでにないテイストの作品になりそうだ。「はじめの頃は子供市場を意識した作風だったけど、今回の2作品は、子供的なところはな く、扱われたテーマの多くは大人的なものだし、とくにそのひとつは“死”であって、長年好き親しまれて来たキャラクターの死は、どう扱おうとしても軽く扱 えるはずがない。そういう意味では、たくさんの涙を誘うとも思う」。

親しみやすいキャラクターと想像力豊かなファンタジー世界を絶妙なブレンドで描いてきた『ハリー・ポッター』シリーズはどのような結末を迎えるのか? そしてフェルトンの語る“キャラクターの死”とは誰のことを指しているのか? その答えは19日(金)の日本公開で明らかになる。

『ハリー・ポッターと死の秘宝 PART1』
11月19日(金)より全国ロードショー

『ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2』
2011年7月15日(金)より全国ロードショー



Who killed Cock Robin?