スタジオジブリ作品初の舞台化!名作『おもひでぽろぽろ』ミュージカル化にスタジオジブリはすべてお任せ!!
シネマトゥデイ より(以下一部抜粋)> 18日、スタジオジブリの人気アニメーション映画『おもひでぽろぽ ろ』を原作としたミュージカル「おもひでぽろぽろ」の制作発表記者会見が日本テレビで行われ、出演者の元宝塚雪組トップスターの朝海ひかるをはじめ、杜け あき、三重野葵、演出家の栗山民也らが登壇した。会見では、スタジオジブリの制作業務部部長の野中晋輔が「一観客として素晴らしい舞台を待っています」と 公演を行う劇団わらび座にすべてを委ねることを明かした。
ヒロインであるタエ子を演じる朝海は、本作がジブリの中でも大好きな作品。「ジブリ作品に出られるなんて夢にも思わなかった。今は本当にワクワク して、良い緊張感を持ってこの場に立っています。10日間の休暇で自分を見直し、未来へつながる人生の大事な10日間を過ごす(主人公の)タエ子を一生懸 命演じます」とスタジオジブリ作品初のミュージカル化での主演にもかかわらず、プレッシャーを感じさせない笑顔を見せた。また、同じく宝塚出身で、出身地 も同じく仙台というつながりがある共演者の杜について、「宝塚音楽学校に入ったときから、杜さんは同じ仙台出身ということで気にかけてくださり、わたしが 初舞台のときにはお化粧を見ていただいたりもした。おこがましいですが、何かご縁でつながっているのかと思います」と先輩を敬った朝海。杜は「お化粧をし たなんて全然記憶にないですが(笑)」と語るも、「宝塚は愛情のある上下関係があるので、いつも気にかけていました」と話し、早くもチームワークの良さを アピール。「本作の稽古(けいこ)は秋田であるので、山ごもりして修行をする心意気でいます。もし栗山さんに怒られたら、カマクラに入って熱燗(あつか ん)飲んで泣こうねって話しています」とチャーミングに意気込みを語った。
また、この日の会見に同席したスタジオジブリの制作業務部部長の野中は、ジブリ作品が初めて舞台化されるまでの経緯を「(本作の監督を務めた)高 畑勲監督が(本ミュージカル主催の)わらび座を知っていて、舞台も何度も観ていた。あのわらび座からオファーが来たのであれば受けよう、という気になった のが一番大きいです。後は、東北を本拠地にしているわらび座と、東北が舞台のこの作品の相性の良さもあったと思います」と説明し、内容については「シブリ としてはすべてお任せしています。映画は映画、舞台は舞台なので表現は別。ミュージカルで新しい魅力が生まれれば良いと思っているので、一観客として素晴 らしい舞台を待っています」と大きな期待を寄せていることを明かした。元宝塚トップスターの共演に加え、美しい自然に囲まれた映画の世界観が舞台でどうよ みがえるのか? 見どころがたくさん詰まったミュージカルになりそうだ。
ミュージカル「おもひでぽろぽろ」は2011年4月16日~4月29日まで天王洲銀河劇場で公演(19日と25日は休演日)。その後、5月8日から 7月22日、8月21日から2012 年1月3日まで秋田県の「たざわこ芸術村・わらび劇場」でロングラン上演後、2012年4月より全国ツアー公演が行われる。なお、この公演キャストは、時 期と地域によって異なる。