>主役を演じるのはリンジー・ローハンしかいないと断言し続けたのち、先日代役を用意していることを明かした映画『イ ンフェルノ / Inferno』(原題)のマシュー・ワイルダー監督が、リンジー・ローハンの出演契約を解除することを明らかにした。
「われわれは、リンジー・ローハンへの出演オファーを撤回します。現在、別の女優の出演を交渉中で、彼女を採用する上での法的な手続きを行っている最中です」と、ワイルダー監督はE!オンラインにコメントしている。
カンヌ国際映画祭の製作記者会見の席でリンジーを絶賛し、執行猶予違反でリハビリ施設に入所した後も待つと言っていたのに、なぜ?と思われるが、 やはりリンジーの素行が間接的な原因となっているようだ。「いろいろ問題はあるのですが、最終的には、彼女に保険をかけることが不可能だったため、リン ジーを使って映画を作ることはできなくなったんです」と、監督はコメントしている。
映画などの製作時には、天候、設備の故障、事故などによって製作日程が長引き、製作費がかさんだり、中止になったりと、金銭的なロスを避けるため にも保険がかけられる。リスクが高い内容や危険な場所で撮影をする映画は保険料がそれなりに上がるが、映画のスケジュールを乱したり、評判を落としたりす る可能性のある俳優を起用する場合も保険料は高いとのこと。薬物やアルコール依存症の俳優が、撮影に顔を出さなかったり、撮影時にリハビリ施設に入所する 必要が出てきたり、酒気帯び運転などで逮捕された場合、映画は大きなダメージを受けることになる。今回、監督が「リンジーに保険がかけられない」と言って いるのも、膨大な額だったのか、保険会社が実際に保険をかけるのを拒んだのかのどちらかだと思われる。
いずれにしてもリンジーの出演は白紙になったようで、新しい主演女優は現地月曜日には発表されるとのこと。今後、降板させられたことでリンジー側 がどのような態度を示すかはわからないが、薬物依存症から立ち直ろうとしているのに、依存症の役を演じるのは良くないとリンジーも感じはじめ、ワイルダー 監督の描こうとしている方向性に疑問を抱き始めていたところだったとある関係者はコメントしている。
「マチェーテ」では出番カットされなくてよかったね。