シネマトゥデイより(以下一部抜粋)

> 8日、ノルウェー王国大使館にて、映画『ノルウェイの森』外国人特別試写会が行われ、主演の松山ケンイチとトラン・アン・ユン監督が、映画を観終えた各 国の招待客とティーチインを行った。この日は本作が50か国に配給されることが発表され、公開前の異例の快挙に、松山が謙虚に喜びを語った。

映画『ノルウェイの森』写真ギャラリー

 50か国での配給が決定したことを記念し、日本在住の外国人に向けて開催されたこの日の試写会。上映後に、さまざまな国籍の観客の前に登場した松山は 「こうしていろいろな国の、いろいろな世代の方に映画を観てもらえてうれしい」と緊張の面持ちであいさつ。あまりに緊張しすぎたのか、司会者からの「今作 が世界中で公開されることをどう思うか?」という質問を、聞いた直後にど忘れし、大慌てする姿を見せ、会場を笑いに包んだ。

 しかし、気を取り直すと、「もともと原作が世界中で支持されているものなので、世界各地で上映できるのでは」と謙虚に分析。そして隣の監督を見て「この 小説の世界観を表現できるのは、ユン監督しかいないと思います!」と絶賛した。特に外国人監督ならではの作品の特徴が出ているのは「一番は景色。普段自分 たちが中からしか見ていない風景を、外国人ならではの視点で撮っている。そして、景色が登場人物の感情をも表現している。そこが日本の監督と違うところで すね」とコメント。そして最後に「小説のテーマは『愛と生きること』だと思う。それは全世界共通のテーマで、映画も同様に観る人それぞれが愛の価値観を感 じることができる作品です!」と熱く語った。

 『ノルウェイの森』は、1987年に刊行されベストセラーとなった村上春樹の代表作「ノルウェイの森」を20年以上の時を経て映画化した作品で、第67 回ヴェネチア国際映画祭コンペティション部門にも出品された。学生紛争の時代を舞台に、主人公ワタナベ(松山ケンイチ)が亡くなった親友の恋人(菊地凛 子)との関係を通し、愛と性、生と死を見つめる様を叙情的につづっている。

映画『ノルウェイの森』は12月11日より全国公開



Who killed Cock Robin?