cinemacafe.netより(以下一部抜粋)
>刊行以来、20年以上にわたって世界中で愛されてきた村上春樹の長編小説を映画化した『ノルウェイの森』。2008年に映画化決定が報じられてから約2年の歳月を経て、ついに今週末公開を迎える。熱烈なファンを持つ村上作品、中でも“最高傑作”と称される原作の映画化とあって、当初からキャスティングやその世界観について、ファンの期待や不安の入り混じった様々な声が聞かれた。果たしてその仕上がりは? シネマカフェでは映画の公開を前に、ブロガーおよびTwitterユーザーを招待しての試写会を実施。そこで上映後に行ったアンケートの結果を大発表!
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高校時代の親友を自殺で失い、その後、東京の大学に進学したワタナベ。死んだ親友の恋人だった直子との再会や同じ大学に通う緑との出会い、周囲の人間と交わりを深めていく彼の姿を通じて、青春時代の喪失や魂の再生の物語が綴られる。
アンケート回答者のうち、原作をすでに読んでいるという人は、ほぼ全体の50%。原作が上下2巻による長編ということを考えると、かなり高い数字と言える。原作小説がどれほど愛されているかがうかがえるが、その分、ハードルも高そう…。
まず最初の質問はキャスティングについて。ワタナベを松山ケンイチが、直子を菊地凛子、そして緑を映画初出演となる水原希子が演じているほか、ワタナベの先輩の永沢を玉山鉄二、その恋人のハツミを初音映莉子が演じている。すでに原作を読んでいる人を対象にした「キャスティングはイメージに合っていましたか?」という質問では、回答者の7割以上が「とても合っていた」、「まずまず合っていた」と回答。
一方、原作を読んでいないという人への「映画を観て、キャストのイメージはいかがでしたか?」という質問では、実に90%以上が「とても良かった」もしくは「良かった」と回答している。驚くべき高い率でのキャスティングに対する好印象が明らかに! ちなみに、メガホンを握ったトラン・アン・ユン監督は、ベトナム生まれのフランス人。基本的にキャスティングはオーディションで決定していったそうだが、日本語を理解できなくとも伝わるものがあるのか、監督の“慧眼”ぶりがうかがえる。
さらに、アンケートでは特に印象に残った俳優を記入してもらったが、圧倒的な支持を集めたのは松山さん。「素朴で迷っていて全てを受け入れようとするワタナベらしかった」(20代・女性)、「感情を表に出さないワタナベの、誰よりも揺れている内面が細やかな表情で表現されていた」(40代・女性)、「表情がとても良かったです」(30代・女性)など、その“表情”を中心に絶賛の声が多く寄せられた。
次に高い支持を集めたのが菊地さん。恋人を失い、その後ワタナベと再会して関係を深めるも、その距離を縮めようとすればするほど心は闇に覆われていく、という難しい役どころだったが「次第に病んで追いつめられていく。彼女の個性を活かしつつ、行動と表情で繊細な直子になりきっていたと思う」(40代・女性)、「大切な人を失ったことで、自分の感情、人格が壊れていってしまう表現がとてもすごく、真に迫っていて鳥肌が立った」(20代・女性)とその高い演技力に称賛の声が。
また、「春を迎えて世界に飛び出したばかりの小動物のよう」と形容される瑞々しさを持つ、緑を演じた水原さんについても「透明感があってよかった」(20代・女性)、「映画、原作の世界観にピッタリと合っていた」(30代・女性)と物語の中での存在感を高く評価する意見が多数!
登場人物たちの独特のセリフが印象的な本作。ポスターに掲載されるコピーが公募されるなど“言葉”が強い力を持つ作品だが「この映画をひと言で表すなら?」という設問に対しても様々な“言葉”が寄せられた。「苦しいけど、もっと深くその先を感じたい」(20代・女性)、「愛すれば愛するほど哀しい」(30代・女性)、「美しい映画。痛みすら美しい」(20代・女性)など、それぞれ独特の表現でこの映画の世界観を表してくれた。「ひと言で言い表せない映画」(30代・女性)――もしかしたらこれが、観終わった人にとって、一番ぴったりくる表現かも…。
『ノルウェイの森』は12月11日(土)より全国東宝系にて公開。
特集『ノルウェイの森』
http://www.cinemacafe.net/special/norway
>刊行以来、20年以上にわたって世界中で愛されてきた村上春樹の長編小説を映画化した『ノルウェイの森』。2008年に映画化決定が報じられてから約2年の歳月を経て、ついに今週末公開を迎える。熱烈なファンを持つ村上作品、中でも“最高傑作”と称される原作の映画化とあって、当初からキャスティングやその世界観について、ファンの期待や不安の入り混じった様々な声が聞かれた。果たしてその仕上がりは? シネマカフェでは映画の公開を前に、ブロガーおよびTwitterユーザーを招待しての試写会を実施。そこで上映後に行ったアンケートの結果を大発表!
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高校時代の親友を自殺で失い、その後、東京の大学に進学したワタナベ。死んだ親友の恋人だった直子との再会や同じ大学に通う緑との出会い、周囲の人間と交わりを深めていく彼の姿を通じて、青春時代の喪失や魂の再生の物語が綴られる。
アンケート回答者のうち、原作をすでに読んでいるという人は、ほぼ全体の50%。原作が上下2巻による長編ということを考えると、かなり高い数字と言える。原作小説がどれほど愛されているかがうかがえるが、その分、ハードルも高そう…。
まず最初の質問はキャスティングについて。ワタナベを松山ケンイチが、直子を菊地凛子、そして緑を映画初出演となる水原希子が演じているほか、ワタナベの先輩の永沢を玉山鉄二、その恋人のハツミを初音映莉子が演じている。すでに原作を読んでいる人を対象にした「キャスティングはイメージに合っていましたか?」という質問では、回答者の7割以上が「とても合っていた」、「まずまず合っていた」と回答。
一方、原作を読んでいないという人への「映画を観て、キャストのイメージはいかがでしたか?」という質問では、実に90%以上が「とても良かった」もしくは「良かった」と回答している。驚くべき高い率でのキャスティングに対する好印象が明らかに! ちなみに、メガホンを握ったトラン・アン・ユン監督は、ベトナム生まれのフランス人。基本的にキャスティングはオーディションで決定していったそうだが、日本語を理解できなくとも伝わるものがあるのか、監督の“慧眼”ぶりがうかがえる。
さらに、アンケートでは特に印象に残った俳優を記入してもらったが、圧倒的な支持を集めたのは松山さん。「素朴で迷っていて全てを受け入れようとするワタナベらしかった」(20代・女性)、「感情を表に出さないワタナベの、誰よりも揺れている内面が細やかな表情で表現されていた」(40代・女性)、「表情がとても良かったです」(30代・女性)など、その“表情”を中心に絶賛の声が多く寄せられた。
次に高い支持を集めたのが菊地さん。恋人を失い、その後ワタナベと再会して関係を深めるも、その距離を縮めようとすればするほど心は闇に覆われていく、という難しい役どころだったが「次第に病んで追いつめられていく。彼女の個性を活かしつつ、行動と表情で繊細な直子になりきっていたと思う」(40代・女性)、「大切な人を失ったことで、自分の感情、人格が壊れていってしまう表現がとてもすごく、真に迫っていて鳥肌が立った」(20代・女性)とその高い演技力に称賛の声が。
また、「春を迎えて世界に飛び出したばかりの小動物のよう」と形容される瑞々しさを持つ、緑を演じた水原さんについても「透明感があってよかった」(20代・女性)、「映画、原作の世界観にピッタリと合っていた」(30代・女性)と物語の中での存在感を高く評価する意見が多数!
登場人物たちの独特のセリフが印象的な本作。ポスターに掲載されるコピーが公募されるなど“言葉”が強い力を持つ作品だが「この映画をひと言で表すなら?」という設問に対しても様々な“言葉”が寄せられた。「苦しいけど、もっと深くその先を感じたい」(20代・女性)、「愛すれば愛するほど哀しい」(30代・女性)、「美しい映画。痛みすら美しい」(20代・女性)など、それぞれ独特の表現でこの映画の世界観を表してくれた。「ひと言で言い表せない映画」(30代・女性)――もしかしたらこれが、観終わった人にとって、一番ぴったりくる表現かも…。
『ノルウェイの森』は12月11日(土)より全国東宝系にて公開。
特集『ノルウェイの森』
http://www.cinemacafe.net/special/norway