ぴあ映画生活より(以下一部抜粋)

>国民的スポーツ漫画を実写化した『あしたのジョー』に主演する山下智久が17日に東京・赤坂サカスで行われた「東芝dynabook」とのタイアップイベ ントに出席し、体脂肪を5パーセントにまで絞り込む過酷なダイエット経験を告白。撮影が終了し、久しぶりに肉を食べた感想を「あっ、こんな食べ物あったっ けって(笑)。ダイエット中は野菜とたんぱく質だけだったので、肉の味、忘れていました」と振り返った。

今回、主人公である矢吹丈を文字通り、体当たりで演じ切った山下は「大きな原作なので、傷つけないように精いっぱいだった。特に試合のシーンは一歩間違え ると大事故につながるので、気を使いました」。ライバル・力石徹役の伊勢谷友介をはじめ、共演者の存在が厳しいトレーニングを乗り切る活力だったといい 「(丹下段平役の)香川照之さんがオフの日にわざわざジムに顔を出してくれて、一緒に付き合ってくれた」と感謝を述べていた。

一方、メガホンを執った曽利文彦監督は「どこから撮影してもOKで、まるで彫刻が動いているようだった。スタッフ一同感動のあまり涙が出そうになりまし た」と山下の肉体改造に感嘆したと述懐。『ピンポン』に代表されるCGを駆使した作風で知られる曽利監督は「CGで何でもできる。そんな時代だからこそ、 全部本物でいこうと決めた。山下君の姿に“人間”の力を教えられましたね。男として尊敬しちゃいます」。リアルに徹した本作を「元気のない時代ですが、こ れを観ればかなりやる気になると思う」と胸を張った。

会場には劇中の山下=矢吹丈を忠実に再現した等身大フィギュアもお目見え。特殊なシリコン製の人工皮膚が、毛穴の一つ一つまで表現しており、山下は「(毛 穴から)汗かいてますね。撮影中を思い出します」としみじみした表情だった。本作は故梶原一騎さん(高森朝雄名義)が原作を、ちばてつやが作画を手掛けた 同名漫画の実写化。昭和40年代を舞台に、ボクサーとしての才能を見こまれた矢吹(山下)と、世界に通用する実力を持ったプロボクサーの力石(伊勢谷)の 運命的な出会いとライバル関係をエネルギッシュに描き出す。

『あしたのジョー』
2011年2月11日(金)から全国ロードショー