シネマトゥデイ映画ニュースより(以下一部抜粋)
> 伝説のギタリスト、ジミ・ヘンドリックスの姿を描く伝記映画の企画が、ヘンドリックスの遺産管理団体からの許諾が下りず、またもや立ち消えとなってしまった。
ヘンドリックスの伝記映画は2006年にも企画されたが、このときは制作会社のドラゴンスレイヤー・フィルムズが管理団体から許可を取ることがで きずに頓挫していた。今回は、制作会社のレジェンダリー・ピクチャーズが企画を立て、監督には映画『ボーン・アルティメイタム』のポール・グリーングラス 監督、ヘンドリックス役には映画『ハート・ロッカー』に出演したアンソニー・マッキーという面々がそろい、いよいよ実現か、と言われていた。しかしここに きて、ヘンドリックスの遺産管理団体が、企画に初期段階からかかわっていない、として難色を示し、許諾を与えない決断をした。ウェブサイト「デッドライ ン」によると、管理団体側は「レジェンダリーは我々の許可なく企画にかかわり進めてしまった。ジミ・ヘンドリックスに関する長編映画が作られるさいは、我 々が最初から製作にかかわる」と語っている。レジェンダリー側としては、先に綿密に計画を練ってから許諾を得たい構えだったが、これが裏目に出てしまった よう。
同サイトでは、ヘンドリックスの遺産管理団体がこの自伝映画で「ありのままの」ヘンドリックスの姿を描かれることで過去の楽曲の売り上げに影響す ることを恐れている、と報じられているが、管理団体側はこれを否定しているという。プロデューサーのビル・ガーバー氏も、「非常に戸惑っている」と許諾が 下りないことに驚きのコメントを出しており、製作チームは落胆しているよう。映画制作自体は、ヘンドリックス側の協力がなくても進められるが、その場合、 ヘンドリックスが書いた楽曲は一切使用できないため、作品としての価値が限られてしまう。伝説のギタリストの自伝映画だけに、もはや伝説で終わってしまう のか、今後の動向が気になるところだ。