>フランスの権威ある映画批評誌カイエ・デュ・シネマが、2010年の映画トップ10を発表した。
1位に選ばれたのは、今年のカンヌ国際映画祭でパルムドールを獲得したタイ映画「ブンミおじさんの森 」(アピチャッポン・ウィーラセタクン 監督)。また、かつて同誌に映画批評を寄稿していたジャン=リュック・ゴダール 監督の最新作「ゴダール・ソシアリスム 」が3位にランクインした。
作家主義を標榜する同誌らしく、トップ10の顔ぶれは英米の主要媒体とは大きく異なる。しかし一方で、ほぼすべてのトップ10リストに入っているデビッド・フィンチャー 監督作「ソーシャル・ネットワーク 」と、アニメ映画史上最大のヒット作となったピクサーの「トイ・ストーリー3 」がランクインし、両作の評価の高さを裏付ける格好になった。
カイエ・デュ・シネマ誌の2010年の映画トップ10は以下の通り。
1.「ブンミおじさんの森 」(アピチャッポン・ウィーラセタクン 監督)
2.「バッド・ルーテナント
」(ベルナー・ヘルツォーク
監督)
3.「ゴダール・ソシアリスム
」(ジャン=リュック・ゴダール
監督)
4.「トイ・ストーリー3
」(リー・アンクリッチ
監督)
5.「The Fantastic Mr. Fox
」(ウェス・アンダーソン
監督)
6.「シリアスマン
」(ジョエル&イーサン・コーエン
監督)
7.「To Die
Like a Man」(ジョアン・ペドロ・ロドリゲス監督)
8.「ソーシャル・ネットワーク
」(デビッド・フィンチャー
監督)
9.「Shuga」(ダレジャン・オミルバイエフ監督)
10.「母なる証明
」(ポン・ジュノ
監督作)