ネタり かより(以下一部抜粋)

>2010年の映画業界は3D映画の好調等により、良い結果を残して締めくくることができた。では、2011年の映画業界はどうなるのだろうか。

1つめのキーワードは続編である。

それっていつものことでは……と感じるかもしれないが、特に今年はハリウッドのヒット作、大作の続編が多いのだ。5月20日公開の「パイレーツ・オブ・カリビアン/生命(いのち)の泉」を筆頭に、88年の「ウォール街」の続編「ウォール・ストリート」、「カーズ2」「カンフーパンダ2」「トランスフォーマー3」「ナルニア国物語/第3章:アスラン王と魔法の島」「ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2」など、タイトルを聞いただけで莫大な製作費を注ぎ込んでいる作品だと分かる。それゆえ、アメリカ本国からの圧力は相当なものと思われ、宣伝も派手になることが予想される。結果、作品や劇場だけでなく、業界自体も盛り上がり、昨年に引き続く好調が見込めそうだ。

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2つめのキーワードが原作モノである。

定番と言えば定番のキーワードなのだが、原作の中でも、今年の注目がコミック原作だ。昭和40年代に連載され、国民的漫画とも称されている「あしたのジョー」、子供から絶大な人気を誇るアニメの実写化「実写版映画 忍たま乱太郎」、人気少女コミックが原作の「高校デビュー」「パラダイス・キス」「うさぎドロップ」、青年漫画誌で連載の「GANTZ」「BADBOYS」「岳-ガク-」「ほしのふるまち」「カイジ2」といった感じで、2011年度のコミック原作映画は、いつにも増して本数が多く、男性、女性、子供から大人までと、とにかくターゲットとなる層が幅広いのも特徴。元々、知名度が高いコミック原作だけに、普段は劇場に来ない人を幅広い層から取り込めるのではと、期待も高まるというものだ。


結局、オリジナル作品では、勝負どころか、映画化という土俵にすら上がれない悲しい現実はあるものの、タイトルからすれば、華やかになりそうな1年だろう。

では、次に人物を見ていきたい。2011年度注目しておきたいのが、“●●の妹、娘、息子”と前置きが付いてしまう若手俳優である。

ハリウッドからは、天才子役と言われたダコタ・ファニングの妹、エル・ファニングだ。彼女は「バベル」や「ベンジャミン・バトン 数奇な人生」などに出演し、抜群の存在感を放っていたものの、日本におけるダコタの妹の壁は高く、そこを乗り越えることができなかった。だが、今回、ソフィア・コッポラ監督最新作「SOMEWHERE」、J.J.エイブラムスとスティーヴン・スピルバーグがタッグを組んだ「SUPER8/スーパーエイト」に主演と、“ダコタの妹”という冠は取れそうである。日本では、主演作が2本控えている、三浦友和の息子、三浦貴大を要チェックだ。



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