> 昨年大みそかのNHK紅白歌合戦で本格復帰した「サザンオールスターズ」の桑田佳祐(54)が、松下奈緒(25)主演のフジテレビ系ドラマ 「CONTROL 犯罪心理捜査」(11日スタート、火曜・後9時)で復帰後、初のドラマ主題歌を務めることが分かった。2月23日発売の新アルバム 「MUSICMAN」収録曲の新曲「銀河の星屑」で、視聴率3年連続40%超え(41・7%)となった紅白を盛り上げた2人がタッグを組み、作品を彩る。

 180日ぶりとなった復活のステージから3日がたち、桑田が紅白で“初共演”した松下とタッグを組むことになった。

 ドラマ主題歌となる「銀河―」は、桑田の音楽性で重要な要素を占める1980年代を彷彿(ほうふつ)させるアップテンポなナンバー。バイオリンの繰り返 し部分が印象的で、今までにない斬新で妖艶なものに仕上がっている。関係者によると「ニューウエーブ系のダンスミュージック、レゲエにアプローチしていく ようなニュアンス」という。

 歌詞には「蓮(はす)の御池」、「お釈迦様」、「痛みも苦しみも無い世界」といった言葉が登場。夢かうつつか分からない死後の世界が描かれている。昨年8月に食道がんの手術を受けた桑田だけに、より印象的なフレーズとなった。

 ドラマの世界観に合った楽曲が見つからず、苦労していた同局の貸川聡子プロデューサーは、この曲を耳にするや即刻、オファー。桑田の快諾を得て、主題歌に決定したという。

 ドラマは正義感あふれる熱血刑事(松下)が「犯罪心理」と「行動分析」の両面から事件の闇に隠された真実に迫っていく物語。NHKの連続テレビ小説「ゲゲゲの女房」で見せたかいがいしく夫を支える妻役とは正反対の役どころで、新境地に挑んでいる。

 今作が民放の連続ドラマ初主演となる松下は「(大ファンの)桑田さんとタッグを組んで、2011年のスタートを切れることが本当にうれしい。熱い思い で、走り出したい気持ちでいっぱいです」と興奮気味。「ドラマの映像と桑田さんの曲が初めて一緒になったとき、主人公ががむしゃらに走る姿と重なった。 『頑張ろう』とやる気がわき、パワーをいただきました」と声を弾ませた。

 ◆来月に新譜試聴会 9年ぶりの新アルバム「MUSICMAN」は、桑田が「この時代に日本に生きること、音楽を奏でることの意味とは何か」をテーマに 力を注いだ作品。紅白で披露した新曲「それ行けベイビー!!」「本当は怖い愛とロマンス」など17曲が収録される。2月には、地元の茅ケ崎市民文化会館 (19日)を始め、全国7か所=別表参照=で同アルバムの試聴会が行われる。