シネマトゥデイ より(以下一部抜粋)

> 映画『アンストッパブル』で仕事へのプライドにあふれたベテラン機関士を演じているデンゼル・ワシントンが、本作で描かれているプライドや自身の仕事について語った。

 仕事にプライドを持った男たちが描かれている本作は、実際にあった列車暴走事故を基にしている。モデルとなった機関士にも会ったというデンゼル は、「彼らはごく普通の暮らしを送り、仕事にもとても満足していました」と指摘すると、「わたしは俳優をしていますが、それは仕事としてやっていることで す。わたしは仕事には真剣に取り組みますが、自分のことはそれほど真剣に考えていません」と彼らの仕事に対する姿勢が自身のそれと似通っていることを説明 した。


 真剣に仕事に取り組むというだけあって、本作でもデンゼルは実際に列車の運転を習うなど役づくりを徹底的にしたうえで撮影に臨んだだけでなく、現 場でもスタントなしで走っている列車の屋根の上に乗るという危険なシーンに挑戦。劇中では、仕事を失った人々が登場するが、「国の多くの地域で、人々が職 場から追い出されています。この映画でも同じ状況です。年配の人たちは、もっと給料の安い若い人たちに仕事をとられています」とそれが決して誇張したもの ではないことを明かした。


「いずれ、映画界でも同じことが起こるだろうと思います」と懸念するデンゼルだが、50歳を超えてもアクションシーンに挑戦する彼は、若手に追い出 されるどころか、今やその存在感で他の若手俳優を圧倒し、第一線で活躍し続ける大御所俳優。映画だけでなく舞台出演にも積極的な彼は若い役者へのアドバイ スとして「仕事に真面目に取り組むこと。自分のことは真面目に考え過ぎないこと」と言っているが、これはデンゼルの座右の銘といってもよさそうだ。


 本作は、これまでにも映画『マイ・ボディガード』『サブウェイ123 激突』といったヒット作を世に送り出してきたデンゼルとトニー・スコット監督の黄金タッグの最新作で、実話を基にしたサスペンス・アクション。暴走した列 車を止めようと奮闘するベテラン機関士と新人車掌の活躍を描いている。


映画『アンストッパブル』はTOHOシネマズ 日劇ほか全国公開中



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