最新作“Recovery”が年間最多セールスアルバムに輝くなど人気、実績共に’2010年の顔’となったラッパー、エミネム(Eminem)に映画出演のオファーが続いているようだ。

昨年末にも、ドリームワークス社によるボクシング映画“Southpaw”(サウスポー)への出演が取り沙汰されているエミネムだが、今回は20th Century Fox社が人気ビデオゲーム“The Grand Theft Auto”を元に4年以上かけて制作脚本の準備している映画“Random Acts of Violence”の主演がオファーされているという。同映画の脚本監督を務めるデヴィッド・フォン・アンケン(David Von Ancken)氏が明かしたもので、更生を誓って出所したばかりの男が、かつてのギャング仲間からの誘いとシンジケート壊滅のために彼を利用したいFBI の狭間に立ち、両者を巧みに操って自分を獄中に送るきっかけを作ったギャング仲間への復讐に乗り出す心理ゲームを軸にした本格犯罪サスペンス映画となって おり、潤沢な制作費をかけたハリウッド映画となる模様。

いずれにしても、エミネムの映画出演は2002年の自伝的映画“8 Mile”以来となり、それだけでも全世界の注目が集まるだけに、それぞれの作品が正式契約となるのか続報を待ちたいところ。

関連して、エミネムは、5日に開催されたPeople’s Choice Awardsで最優秀男性アーティスト賞を含む最多4部門を獲得、“Love The Way You Lie”で共演したR&Bシンガー、リアーナ(Rihanna)と共に、ポップス、ロック色の強い同アワードをリードした。また最多10部門のノ ミネートを受けている第53回グラミー賞授賞式の広告に先陣を切って登場するなど2011年もエンターテイメント界を牽引する存在となっている。