シネマトゥデイ

>新聞社の若手社長が、優秀な相棒と正義の味方に変身して悪を成敗する3Dヒーローアクション映画『グリーン・ホーネット』に出演するセス・ローゲンとジェイ・チョウが来日インタビューで、本作の魅力について語った。

映画『グリーン・ホーネット』写真ギャラリー

 本作はフランス出身で映画『エターナル・サンシャイン』『僕らのミライヘ逆回転』など異色作を多く手掛けた鬼才、ミシェル・ゴンドリー監督がアクション 映画に初挑戦した作品。主人公ブリット役のセスはカナダ人、彼の相棒カトーを演じるジェイは台湾人という多国籍な顔ぶれで製作され、先に公開された米国の 週末興行ランキングでは、見事に初登場ナンバーワンを獲得した。

 ボンクラ青年社長ブリット(セス)とメカニックと格闘の天才カトー(ジェイ)が、力を合わせて悪を倒す、文字通りデコボコな相棒ぶりこそが本作の魅力だ と語るセス。しかもその相棒同士は少年のようにライバル心むき出しで、互いに一歩も譲らない関係。ついには女性の奪い合いまで始めてしまう。「相手はブ リットの秘書レノア(キャメロン・デイアス)なんだけど、彼女はどちらも好きでないっていうのがミソなんだ」と大笑いするセス。「たいがいのヒーローもの では、ヒーロー同士で1人の女性を取り合うなんてことしないよね。この僕らの関係こそが本作の特徴なんだよ」とジェイも続ける。

 この恋の三角関係によるズレから、劇中では2人が取っ組み合いのケンカをする場面も。セスが「一人っ子のブリットは手加減というものを知らないから、カ トーの事を徹底的に痛めつけようとするんだ。でも僕はジェイに怪我はさせていないよ。アザのひとつもね」と笑いながら、ジェイを気遣っていたことを話す と、ジェイは「むしろ僕がセスに怪我させたかと思ったほどさ。パンチしたら、彼がものすごく痛がって。実はそれが演技だったんだけど、見事にだまされた よ」とまじめにセスの演技力の高さを強調。一人っ子のジェイは、セスを兄と思って年下気分を味わったようだ。

 同作の脚本も兼ねたセスは「撮影は本当に楽しかったな。実はジェイに合わせて脚本を書き変えた部分もあるし、彼のアイデアも取り入れたんだよ。とりわけ ジェイが粋な英語の台詞を考えたりしてくれたのには驚いたよ!」と語るなど、撮影を通しすっかりと意気投合した様子のセスとジェイの2人。取材の合間に腕 相撲姿を披露するなど、兄弟のように仲の良い面を見せ、本作の続編が製作されたときには「もちろん出演する!」とそろって答えた。

映画『グリーン・ホーネット』は全国公開中


Who killed Cock Robin?