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>現地1月16日に開催された第68回ゴールデングローブ賞(以下、GG賞)の視聴率は、昨年比を5%上回り、全米の視聴者が約1700万人になったことがUSA Today紙などの発表で明らかになった。


同賞をオンエアした米NBCテレビにとって、スポーツ番組をのぞき、昨年同賞をオンエアして以来の最高視聴率を獲得したことになり、8時から11時 までのオンエア時間のシェアでも、アメリカの国民的スポーツであるアメリカンフットボールの試合をオンエアしていたCBSテレビ(視聴者は1360万人) を押さえ、見事1位の座を確保した。


今回のGG賞は、候補者やプレゼンターに大御所が復活する一方で、アンドリュー・ガーフィールドやエマ・ストーン、そして30歳代の若手俳優が多く ノミネートされたうえに、プレゼンターにジャスティン・ビーバー、ロバート・パティンソンなどを起用。また全米の若者の間でブームになっているフェイス ブックの創始者を描いた『ソーシャル・ネットワーク』や人気テレビ番組「Glee」がノミネートされていたことで、若者の興味をひいたことは間違いない。


しかし一方で、昨年から司会を続投したイギリス人コメディアンのリッキー・ジャーヴェイスの過激なジョークが視聴者の興味をそそった、というのがもっぱらの評判だ。各メディアや視聴者の間で、今年ほどGG賞の授賞式が話題になったことはないからだ。


Trendistic.comによれば、この時間帯のツイッターでのトピックスは、10のうち9つがGG賞に関することだったそうで、賞の途中でしばらくの間、リッキーが登壇しなかった時には、「リッキーが首にされたらしい」というツイートが飛び交ったという。


オンエア後、メディアは「リッキーの来年の続投はなくなった」と書きたて、思い切りセレブをおとしめるようなジョークに非難が集中した。実際にハリ ウッド外国人記者クラブの会長が、「彼は一線を越えてしまった」と、ハリウッド・レポーター紙に正式に声明を出したほどだ。しかし、ふたを開けてみると、 視聴率がアップしたことや、視聴者のみならずクリスチャン・ベールなど一部のセレブから、「リッキーはセレブを恐れずに事実を述べた。だからみんなが面白 いと思うんだろう」と高い評価を得ており、同協会が「とても良いGG賞だったと思います。コメディアンを雇うということは、時には脱線する危険もありえる ということです。彼が言ったことを全面的に認めるわけにはいきませんが、今回のGG賞はこれまでの中でも最高の賞の1つだったといえます」と、エンターテ インメント・ウィークリー誌に発表している。


同賞の視聴者は、2007年には視聴者が約2000万人だったが、2009年には1500万人まで激減。協会にとっても視聴率アップが一番の使命に なっており、それを昨年1698万人まで押し上げたリッキーの貢献は大きい。さらに今年は、昨年の『アバター』(09)のような超大作がなかったにもかか わらず、視聴率がアップしたことで、彼の偉業を認めざるを得なかったのだろう。今年の話題が、来年の視聴率アップにつながるのか? 視聴者の期待を背負った来年のGG賞に早くも期待が寄せられている。

こちらもプレゼンターのロブ様ことロバート・パティンソン
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