アカデミー賞ノミネート発表直前予想!主要映画賞受賞数最多は『ソーシャル』で1歩リード!【第83回アカデミー賞】
シネマトゥデイ
アカデミー賞へのジャンプ台といわれているゴールデン・グローブ賞が発表された。また、今までに全米映画批評家協会賞をはじめ、ニューヨーク映画批評家協会賞、ボストン映画批評家協会賞といった、映画評論家を対象とした数々の映画賞が発表されている。アカデミー賞候補とうわさされている話題作が、現在までにそれらの映画賞でノミネートされた、あるいは受賞した数を見てみると、以下のようになる。(Awards Season調べ)
『ソーシャル・ネットワーク』 受賞数39 ノミネーション数31
『インセプション』 受賞数17 ノミネーション数36
『ザ・ファイター』 受賞数14 ノミネーション数23
『ブラック・スワン』 受賞数9 ノミネーション数52
『英国王のスピーチ』 受賞数10 ノミネーション数49
『トゥルー・グリット』 受賞数6 ノミネーション数32
『キッズ・オールライト』 受賞数5 ノミネーション数29
『127アワーズ(原題)/127 Hours』 受賞数0 ノミネーション数32
『ラビット・ホール(原題)/ Rabbit Hole』 受賞数0 ノミネーション数12
『ブルーバレンタイン』 受賞数0 ノミネーション数9
この結果を見ると、ワインスタイン・カンパニーのオスカー狙い作品『ブルーバレンタイン』がまったくといっていいほど伸びておらず、同社の社長が米国映画協会にわざわざ直談判してまで、本作のレーティングを18歳未満入場禁止のNC17指定から、R指定(保護者同伴なら鑑賞可能)に変更した苦労が及ばず……といった状況となっている。
昨年から10作品が選出されることになったアカデミー賞作品部門のノミネーション作品は、上記のリストに限りなく近づくことが予想されている。この一覧からアカデミー賞各部門の最終的な受賞作品を予想することは難しいものの、現在における業界のうわさを総合すると、作品賞候補の本命は映画『ソーシャル・ネットワーク』と『英国王のスピーチ』だといわれている。
『ソーシャル・ネットワーク』は個人の俳優部門賞獲得よりも作品賞、脚本賞をものにする確率が高いとされており、その強力なライバルとして『英国王のスピーチ』が肩を並べている。この作品の主演男優コリン・ファースは主演男優賞の最有力候補で、現時点では『ソーシャル・ネットワーク』の人好きしない金持ちオタク青年よりも、言語障害を克服したイギリス国王のほうがアカデミー賞受けするのではといわれており、この2作品の争いは激しいものになりそうだ。
その2作品に続く映画としては、映画『ザ・ファイター』、『ブラック・スワン』、『キッズ・オールライト』といったタイトルが挙げられている。『ブラック・スワン』は作品賞よりも、ナタリー・ポートマンの主演女優賞獲得の呼び声が高く、恐らく『キッズ・オールライト』のアネット・ベニングとの間で、この座をかけた激しい争いが繰り広げられると予想されている。