シネマトゥデイより(以下一部抜粋)
> 映画『市民ケーン』などで知られる伝説的な映画監督、オーソン・ウェルズが製作しながら、一部しか編集されず、いまだ未公開扱いとなっている映画『ジ・アザー・サイド・オブ・ザ・ウインドウ(原題)/ The Other Side of the Wind』が日の目を見ることになりそうだとイギリスのガーディアン紙が報じた。
> 映画『市民ケーン』などで知られる伝説的な映画監督、オーソン・ウェルズが製作しながら、一部しか編集されず、いまだ未公開扱いとなっている映画『ジ・アザー・サイド・オブ・ザ・ウインドウ(原題)/ The Other Side of the Wind』が日の目を見ることになりそうだとイギリスのガーディアン紙が報じた。
本作はウェルズ監督が、こちらも名匠のジョン・ヒューストン監督を主演に迎え、一人の年老いた映画監督の最後の時間を描こうとした作品。巨匠による未公開作品とあって、度々上映のうわさが持ち上がることがあったが、作品の所有権に関する問題などから、実現することがなかったという。しかし今回、本作の版権問題を管理する弁護士ケニス・シドルが、「現在本作の公開に向けての交渉を行なっており、うまくいけば、数週間で終了するだろう」とガーディアン紙に対して語ったという。
主人公のキャラクターには晩年のアーネスト・ヘミングウェイやヒューストン監督、そしてウェルズ監督自身が反映されていたという本作。公開が決定すれば、作品を誰かの手によって編集するのか、それとも未完成のものをそのまま公開するのかが問題になってくるが、ウェルズ監督の関係者の中には、彼がいないのに、作品を完成させることは、彼に対する裏切り行為ではないかという人もいるようで、公開できることになっても、今度は編集をするのかしないのかでもめることになりそうだ。