アカデミー賞ノミネート!ジブリ配給作『イリュージョニスト』、長編アニメ賞で『トイ・ストーリー3』対抗馬に!-予告編解禁【第83回アカデミー賞】


シネマトゥデイ より(以下一部抜粋)

 第83回アカデミー賞長編アニメ賞にノミネートされた映画『イリュージョニスト』の予告編が解禁され、日本では三鷹の森ジブリ美術館ライブラリー作品として、ジブリ美術館とスタジオジブリが配給に協力しているだけあって、イギリスとフランスで制作されたにもかかわらず、スタジオジブリ作品をほうふつさせるその世界観が明らかになった。今年、アカデミー賞長編アニメ賞にノミネートされたのは、映画『ヒックとドラゴン』『イリュージョニスト』『トイ・ストーリー3』の3作品。ディズニー作品の中でも名作の呼び声高い『トイ・ストーリー3』と、スタジオジブリが配給に協力する『イリュージョニスト』は、どのような戦いを見せるのか? 『イリュージョニスト』の予告編の出来の良さに、第75回アカデミー賞で映画『リロ&スティッチ』の対抗馬として舞台に立ち、見事受賞を果たした映画『千と千尋の神隠し』に続く快挙も期待できる。

映画『イリュージョニスト』予告編

 今回解禁された『イリュージョニスト』の予告編には、老いた手品師が寂れた町で、言葉の通じない少女アリスに出会い、2人旅を始める姿が描かれている。手品師は、手品で少女に次々とプレゼントを贈り、少女はそれを魔法だと信じるが、手品師のお金は底をついていく……。1950年代のスコットランドを映像化したノスタルジックな情景は、スタジオジブリ作品に描かれるノスタルジックな情景を連想させる。予告編では、The Sunday Times Cultureの「衝撃的なほど素晴らしく、間違いなく本年度No.1の美しい作品」、The Times Playlistの「シンプルにして、完璧」、Empireの「切なく、哀しく、そして果てしなく美しい」といったレビューが紹介されているが、その言葉が過言ではない感動の物語をほうふつさせている。

 『イリュージョニスト』は、『ぼくの伯父さん』シリーズで名をはせたジャック・タチが娘のために書いた幻の脚本を基に、長編デビュー作『ベルヴィル・ランデブー』で独特のセンスを発揮したシルヴァン・ショメが映画化したアニメーション。今年のアカデミー賞では、映画『告白』『サマーウォーズ』がノミネート作品に落選するなど、日本勢には苦しい結果となったが、三鷹の森美術館がクロックワークスと共に配給を手掛けるイリュージョニストが、日本に感動を呼んでくれるかもしれない。

映画『イリュージョニスト』は3月26日全国公開
アカデミー賞授賞式は現地時間2月27日にコダック・シアターで開催
日本ではWOWOWにて、2月28日午前9時30分より放映


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