シネマトゥデイ より(以下一部抜粋)

>オスカー12部門にノミネートされた注目の話題作『英国王のスピーチ』の配給会社ワインスタイン・カンパニーが、現在R-指定のこの作品に含まれる冒涜的な言葉を再編集してから再上映を図っていることに、トム・フーパー監督と出演したキャスト陣が苦言を呈していることがMTV.comによって明らかになった。

 これは先週L.Aタイムズ紙で、同作のアメリカの配給権を持つワインスタイン・カンパニーが、現在R-指定(17歳以下は保護者同伴が必要)であるこの作品の台詞をカットして、PG-13指定(13歳未満は保護者の同意が必要)に変更して再上映する案を検討しているという記事が掲載され、それに対して同作のトム・フーパー監督は「全くカットするつもりはない。ファックなどの言葉に“ピー”と入れることはあるかもしれないが、あくまで僕はカットはしない」と全米監督組合(DGA)賞の後で、エンターテインメント・ウィークリー誌に不満の言葉を残した。


 事実、監督は正式な編集の依頼をされていないうえ、あくまで配給会社ワインスタイン・カンパニーの一存で決められているようで、言語カウンセラーのライオネルを演じるジェフリー・ラッシュも「もしあの部分をカットしてしまったら、この映画で最も興奮する場面がなくなってしまう」とそのままの作品であることのほうが素晴らしいとして、さらにエリザベス妃を演じたヘレナ・ボナム=カーターも監督の意見に同意している。


 だが、ワインスタイン兄弟が以前に経営していた製作/配給会社ミラマックスでも、その経営時にハーヴェイ・ワインスタインは、当時“ハーヴェイ・シザーハンズ”と呼ばれるほど数々の作品を、自分の思い通りに再編集してきた経歴がある。今回、同作はどのように再編集されてしまうのか? それとも全くされないのか? 話題作なだけに、余計に注目が集まりそうだ。


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