夕刊フジ より(以下一部抜粋)

 K-POPブームの先頭を走ってきた東方神起が分裂騒動を経て先月、1年1カ月ぶりに東京・代々木第一体育館の音楽イベントで勇姿を見せた。ユンホ (24)とチャンミン(22)の二人での活動再開を日本のファンは以前と変わらず温かく迎えた。新曲「Why?」は発売日にオリコン・デイリーチャート1 位を獲得した。

 しかし、分裂騒動渦中の2009年10月、ソウル地裁の「仮処分」決定書に示された文面は衝撃的だった。

 《すべての番組出演および国内外芸能活動に関する権利は「甲」(所属プロダクション)にある。》

 《作詞、作曲、編曲された著作権に対する複製権、複写権、音盤権、配布権、放送権、公演権、カラオケ、二次的な著作物権、そのすべての権利を譲渡する。》

 日韓の芸能事情に詳しいプロダクション関係者が解説する。

 「日本ではアーティストに歌唱印税、作詞・作曲・編曲の印税が支払われる。当時の東方神起の取り分は、印税を5人で割ればメンバー1人あたり0・4~1%。しかも『5万枚未満』なら『ノーギャラ』というものでした」

 ペナルティーの条項もあった。東方神起が契約に違反した場合、それまでの投資額の3倍に加えて残りの契約の6年間に見込まれる利益の2倍を加算して賠償する-というもので、「違約金は間違いなく100億円を超える計算になる」(先の関係者)

 分裂騒動でジェジュン(24)、ユチョン(24)、ジュンス(24)はたもとを分かち「JYJ」として韓国などで活動しているが、かつての所属プロダクション側とは今も係争中だ。

 ジュンスは最近、自身のツイッターで、元所属プロについて、《僕ら5人の敵なんだと同じように考えていたのに…皆の敵ではなかったみたいだね》と、再出発した2人との心の隔たりを吐露した。

 ファンの反応は複雑。「もう一度、5人の姿が見たい」という声もあれば、出ていく形の3人に「恩知らず」と厳しい声もあがっている。巨額を投じて、長期 契約を結び、じっくり新人を育てるスタイルの韓流。なかなか日本人には理解しにくいが、その実力でいまアジアを席巻している。


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