夕刊フジより(以下一部抜粋)

>国民的人気を呼んだ「篤姫」と同じ脚本家、田渕久美子氏を起用して、再びヒロインにスポットを当てたNHK大河ドラマ「江(ごう)~姫たちの戦国」(日曜午後8時)。“浅井三姉妹”の三女・江を演じる女優、上野樹里(24)の天真爛漫すぎる演技に賛否両論、渦巻いている。

 スタートから平均視聴率20%以上をキープしてきたが、「本能寺の変」(6日、22・0%)の翌週、「光秀の天下」(13日、19・6%)でついに“支持率”20%を割ってしまった。

 この間、インターネット上では、上野の代表作で映画にもなった「のだめカンタービレ」を引き合いに、「何をやっても“のだめ”に見える」「トヨエツ(豊川悦司)演じる信長に対して、現代っ子みたいな口調はおかしい」と厳しい声が相次いでいた。

 時代劇に詳しいコラムニストのペリー荻野さんは、「上野樹里は、大河で“脱・のだめ”をしようとしているが、子供時代を演じていることもあって、のだめのイメージと比較的近いところにいる」と指摘。その上で、今年の大河は“ファンタジー”として見るべし、と次のようにアドバイスする。

 「いまの江は、例えるなら、ピーターパンに出てくるティンカーベル。いろいろな場面に姿を現す妖精なんですよ。江が信長や光秀と話し合ったり、家康と伊賀越えをするなど史実と違うところが結構あると批判を浴びてますが、ストーリーに主役を何としてでも、のっけないといけない。特に史実では(行動が)明らかではない女性を主人公にするときはそう。江がずっと部屋にいてはドラマにならない。でもティンカーベルならそれが許される。“ファンタジー大河”と思ってみれば、楽しめますよ」

 20%割れの要因は、出足からドラマを引っ張ってきた“トヨエツ”信長が、「本能寺の変」で出なくなったためだ。今後のイケメンは、2番目の夫、豊臣秀勝を演じるEXILEのAKIRA、そして朝ドラ「ゲゲゲの女房」で人気を呼んだ向井理演じる3番目の夫、徳川秀忠の登場まで待たねばならず、当分、視聴率は苦戦が続きそう。

 荻野さんは、「柴田勝家役の大地康夫さんには頑張ってほしい。男性の脇役は、演技派ぞろいですから。大河の中身が史実と違うということを“ツッコミ”から知って、そこから正しい史実を学んだり歴史に興味を持つことができればいいのではないでしょうか」と逆説的にエールをおくる。江姫さまの成長にも期待したいところだ。※数字は関東地区、ビデオリサーチ調べ

Who killed Cock Robin?

ファンタジーだってんなら、もっと若くていい男じゃんじゃん出せや!