> 映画「あしたのジョー」(曽利文彦監督)の下町凱旋あいさつが19日、東京・TOHOシネマズ錦糸町で行われ、矢吹丈役の山下智久(25)、力石徹役の伊勢谷友介(34)が登場した。イベントでは世界26か国・地域で同作を公開する方向であることも発表された。

 “山下ジョー”が下町から世界に羽ばたく。「世界中のいろいろな人に見てもらえるのは本当にうれしいこと」。現在、公開1週で約40万人を動員しているが、その波が世界でも加速していくことになる。

 配給元の東宝によると、すでに台湾、香港、フランスなど9か国・地域での公開が決定済み。さらにドイツで開催されていたベルリン国際映画祭のフィルムマーケットで営業活動を行った結果、新たにアメリカ、ロシア、韓国など17か国が強い興味を示し、現在、公開に向けて前向きに交渉中だという。

 作品の舞台が近いことから、同所で行われたあいさつでは、400人が左目に眼帯をした「丹下段平スタイル」でお出迎え。山下が「多過ぎて段平よりタモリさんに見える」と言うと、伊勢谷も「おい、段平!!」と客席に呼び掛けた。

 高校時代、錦糸町に住んでいた山下にとって、まさに凱旋舞台。が、サプライズ登場した子役5人に「山Pにカンチョーしちゃいました」と暴露され、頭をかいていた。