映画.comより(以下一部抜粋)

>末期がんの妻とワゴン車で日本各地をさまよった男の姿を描く「死にゆく妻との旅路」が2月26日、公開初日を迎え、主演の三浦友和と石田ゆり子、塙幸成監督が東京・ヒューマントラストシネマ有楽町で舞台挨拶を行った。

三浦友和&塙監督、ある夫婦の愛のあり方を全身全霊で体現

 1999年12月、夫婦でワゴン車に乗って旅をしている最中に、末期がんだった妻が車内で死去。夫の清水久典氏が保護責任者遺棄致死の疑いで逮捕された事件の裏側を、本人の手記をもとに映画化。死と向き合いながら、旅を続けた夫婦愛の是非を問いかける。

 三浦は「他人事ではないと思いながら演じたし、改めて夫婦のあり方を考える機会になった。初日を迎えて本当にうれしい」と感無量。低予算のため1日で鳥取砂丘、姫路、明石大橋、清水と移動することもあったそうで、「高速道路が1000円になる土日に撮影しましたね。行く先々で観光客の方が多くて大変だった」(塙監督)と振り返った。三浦は劇中、妻から「名前を呼んで」と頼まれるシーンに、「女性はそういう気持ちになるんですね。皆さんもそうですか?」と問いかけ、「うちでは妻を名前で呼んだりしませんが」と明かした。

 一方の石田は、「上映後の舞台挨拶は初めて。沈んだ空気を感じるんですが、大丈夫でしょうか……」と心配そうな様子。「結婚していないので、奥さんの空気をどう出したらいいか悩んだが、素敵な友和さんと一緒にいられてうれしかった」とはにかんだ。ワゴン車内で、三浦とふたりきりになるシーンも多く「慣れるのに時間がかかりました」と述懐。三浦が「そういえば、頭の置き方が乱暴だって(石田から)怒られ
ましたね」と打ち明けると、バツの悪そうな表情だった


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