Movie Walkerより(以下一部抜粋)

>現地時間2月27日に行われた第83回アカデミー賞授賞式は、アン・ハサウェイとジェームズ・フランコという史上最年少の俳優を起用することで若者の視聴者を取り込もうと試みたが、多くの期待を裏切り、視聴率が前年より約9%も低下した。

【写真】「はしゃぎすぎで、見ていて疲れる。一人芝居」とはアン・ハサウェイへの評価。フランコとの相性もいま一つだった?

USAトゥデイ紙などがexaminer.comなどの調査結果から明らかにしたところによれば、昨年はニューヨークの一部の地域で途中まで授賞式を見る ことができないというトラブルに見舞われたにも関わらず、全米で約26.5%の家庭が同賞を見ていたが、今年は24.6%とダウン。視聴者数でいうと、 4130万人から約3760万人に減少した。

この数字は、最悪だった2008年よりは良いものの、史上4番目の低視聴率。原因はもちろんプロデューサーによるところも大きいとされながら、ホストを務めたフランコとアンにも非難が集中している。

メディアの批判は厳しく、ニューヨーク・タイムズ紙、ニューヨーク・ポスト紙、ハリウッド・レポーター紙などは、「古臭くて陳腐。リスクを恐れた保守的な 賞だった」「アカデミー史上最悪の賞の1つ。見ていて痛々しい」「ふたりの俳優を起用すること自体、アカデミー協会はどうかしてしまったのだろうか」「夢 の世界に誘われるはずが、悪夢で終わった」などと酷評。エンターテインメント・ウィークリー誌は、フランコとアンのユーモアのセンスや機知に飛んだ対応を 評価しているが、同業者でありながら、かつて同ホストを務めたウーピー・ゴールドバーグも、「生放送を理解していないホストを起用したのは失敗だった」 と、辛口のコメントを寄せている。

特に評判が悪かったのが、フランコの態度だ。アート作品にでも出演しているかのように、あまり抑揚がないフランコに対して、「つまらなそう。やる気もなさ そうで、賞を盛り立てようという意欲も感じられない」との意見が集中し、一方で、一生懸命盛り上げているアンに対しては肯定的な意見もあったものの、「は しゃぎすぎで、見ていて疲れる。一人芝居」など、ライブショーのホストとしてふさわしくないことや、ふたりの相性が良くないことを指摘されており、「俳優 としては立派でも、ホストは無理!」とばっさり切り捨てるメディアもあったほど。フランコは授賞式の前のインタビューで、「本業じゃない僕たちに、周りは そんなに多くを望んでいないはず」と語っていたが、映画史上最大の式典で甘い考えは通用しなかった。

過去にホストを務めたビリー・クリスタル、そして大成功を収めたヒュー・ジャックマンのカムバックを望む声や、ゴールデングローブ賞で大ブーイングを受け ながら視聴率アップに貢献したリッキー・ジャーヴェイスがアカデミー賞のホストを務めるべきだという声も多くあがっており、史上最年少のカップルは残念な がらその使命を果たすことができなかったようだ。



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