ロイター より(以下一部抜粋)

仏高級ブランド「クリスチャン・ディオール」の元主任デザイナー、ジョン・ガリアーノ氏がパリ市内のカフェで反ユダヤ的発言をして警察の取り調べを受けた事件で、フランスの検察当局は2日、同氏を人種差別的侮辱罪で訴追したと声明で発表した。

【写真】ジョン・ガリアーノ氏のファッションショー

 ガリアーノ氏は1日にディオールから解雇されているが、有罪となった場合、最大で禁錮6カ月と罰金2万2500ユーロ(約255万円)を科される可能性がある。容疑の対象となっているのは、先月24日と昨年10月に計3人に対して行ったユダヤ人を侮辱する発言。1日には、ガリアーノ氏が暴言を吐き、ナチス・ドイツの指導者アドルフ・ヒトラーを称賛している映像がインターネットに流出している。

 ガリアーノ氏は2日、書面で自分の行いに対して謝罪を表明。一方で、先月24日に暴言を吐いた際に、現場にいた人物に外見や服に対してののしられ、椅子で殴られそうになったとして名誉毀損(きそん)などで訴える手続きに入っているとしている。

 一方、ディオールは、1日に開幕したパリ・ファッションウイークについて、ガリアーノ氏が手掛けた今年の秋冬コレクションを予定通り4日に行うと発表した。