MovieWalker より(以下一部抜粋)
>日本のサブカルに多大な影響を受けたというカナダ人のブライアン・リー・オマリー原作コミック「スコット・ピルグリム VS ザ・ワールド」を『ショーン・オブ・ザ・デッド』(04、日本未公開)のイギリス人監督エドガー・ライトが映画化した『スコット・ピルグリム VS.邪悪な元カレ軍団』(4月GW公開予定)。コミックは全6巻で既に完結しており、最終巻は2010年に発売されたが、第1巻が発売された2004年時点でエドガー・ライト監督は実写映画化を企画、原作者であるブライアンと密に連絡を取りながら5年がかりで脚色、原作の世界観を尊重した完成度の高い脚本を書き上げた。そんな本作について、エドガー監督は「ロマンスとコメディとアクションとファンタジーが1本の映画になった。ブライアンは主人公のスコットを『頭の中で映画のヒーローになっている奴』と表現している。僕の目標はそれを映画化することだったんだ」と話す。
そうして完成した本作は、一種のゲームを見ているような錯覚に陥ってしまう。しかも劇中にはコーネリアス(小山田圭吾)の音楽や有名なゲーム音楽(「ゼルダの伝説 神々のトライフォース」のENTER GODDESSやFINAL FANTASY II BATTLE I)も流れたりするので、ゲーム的な世界観になじんでいる方はすんなりと入り込めるだろう。
本作で主演を務めるのはマイケル・セラ。『JUNO ジュノ』(08)でエレン・ペイジの相手役を務めた彼である。マイケル自身、演じたスコットのことを「人の気持ちに気づかない疎い奴だけど、良い奴で、そしてちょっと馬鹿」と答えている。そんなスコットが一目ぼれしてしまうラモーナ役に『ファイナル・デッドコースター』(06)、『ダイ・ハード4.0』(07)のメアリー・エリザベス・ウィンステッド。そのほかにも、『イノセント・ボーイズ』(02)のキーラン・カルキン、『マイレージ、マイライフ』(09)、『トワイライト』シリーズのアナ・ケンドリック、『ファンタスティック・フォー』シリーズのクリス・エヴァンスなど、若手人気俳優がそろった。さらに日本からも斉藤慶太・祥太兄弟が双子の元カレ役で登場しているので、彼らの演技に注目して見るのも楽しいはずだ。