シネマトゥデイ より(以下一部抜粋)
>世界的スターのジョニー・デップは、声の出演でも大人気! ちょっと見かけは気色悪いが妙に愛嬌(あいきょう)もあ る、カメレオンのランゴが主役の映画『ランゴ』が3,808万ドル(約32億3,680万円)をたたき出して全米ナンバーワンになった。(1ドル85円計 算)
ジョージ・ルーカス率いるILMのCGアニメ作品ということで何かと話題を集めているこの作品は、全米3,917館・約5,200スクリーンで大 型ロードショーを敢行。去年、ジョニーがマッドハッターを演じた映画『アリス・イン・ワンダーランド』の爆発的ヒットには及ばなかったものの、前回ジョ ニーが声の出演をしたアニメ作品『ティム・バートンのコープスブライド』の本格デビュー週末興行収入1,910万ドル(約16億2,350万円)と比べる と、なかなかの好成績を上げている。
同作品が全米トップに輝いた要因として、毎年2月にテレビ放映され、CM枠が一番高価であるといわれているスーパーボウルのときから予告編を放映 し積極的なPR作戦を展開したことに加え、ジョニーと映画『パイレーツ・オブ・カリビアン』シリーズでおなじみのゴア・ヴァービンスキー監督がコラボした という点が挙げられる。ちなみに配給パラマウント ピクチャーズの調査では、映画を観に来ていた54パーセントが女性、そして全体の54パーセントが25歳以上の観客であったという結果が出ている。
さて、今週初登場だが第2位に甘んじたのはマット・デイモン主演映画『アジャストメント』で2,116万ドル(約17億9,860万円)の収益。 2,840館・推定3,200スクリーンで公開された本作は、マットの前作『ヒア アフター』の本格デビュー週末興行収入が1,202万ドル(約10億2,170万円)だったことに比べると、格段に成績優秀である。『アジャストメント』 は、映画『ボーン』シリーズ以外でのマット主演作品の中で考えても素晴らしい成績を記録しており、配給ユニバーサル・ピクチャーズから53パーセントが女 性客、73パーセントは30歳以上の観客だったという調査結果が発表されている。
第3位は、ティーンの間で大人気の若手女優ヴァネッサ・アン・ハジェンズが主演を務める現代版映画『美女と野獣』のような、映画『ビースト リー(原題)/Beastly』で985万ドル(約8億3,725万円)の成績。今週3週目にして第4位から第9位に滑落してしまった映画『アイ・アム・ ナンバー4』で主役を務めたイケメン若手アクターであるアレックス・ペティファーが『ビーストリー(原題)/Beastly』でも主役を演じており若い映 画ファンの間で注目株となっている。
先週第1位から第4位にダイブしてしまったのは、映画『ホール・パス(原題)/Hall Pass』で886万ドル(約7億5,310万円)。落下率は34.5パーセントと悪くないのだが、初登場のときも大ヒットという数字ではなかったため、 新作が3本もチャートインしてきている今週のようなパターンだと、落ちてしまうのも致し方ない……。
トップ5最後は、映画『ノメオ&ジュリエット(原題)/Gnomeo and Juliet』で、46パーセントの収益減の724万ドル(約6億1,540万円)。庭の守り神(ノーム)がカメレオン(ランゴ)に敗退してしまったとい うところであろうか……ちなみに24日目の興行収入は8,402万ドル(約71億4,170万円)となっており、全体からいえば上々のパフォーマンスであ る。
さて、次回ランキング予想だが上位入りがほぼ確実視されているのはSFアクション映画『世界侵略:ロサンゼルス決戦』。アーロン・エッカート、ミ シェル・ロドリゲスが出演で、豪華キャストというわけではないがCGをふんだんに使ったエイリアンたちとのバトルシーンは、SF映画ファンにとってある意 味ジャンクフードのようなオイシサがある。
2作目は、映画『レッド・ライディング・フッド(原題)/Red Riding Hood』。これは英語で赤ずきんちゃんという意味だが、このハリウッド版赤ずきんちゃんは悪者がオオカミならぬオオカミ男というグリム童話とは少々違う 内容。レオナルド・ディカプリオがプロデューサーに名を連ねており、映画『トワイライト~初恋~』で有名になったキャサリン・ハードウィックがメガホンを 取った、ホラー・ファンタジー仕立ての作品となっている。
3作目は、ファミリー向けアニメ映画『少年マイロの火星冒険記 3D』だ。いつもはケンカばかりしているママを火星人にさらわれてしまい、彼女を助けるためにワンパク少年が大奮闘するというストーリーだ。ピューリッ ツァー賞の受賞者として有名なバークリー・ブレストの原作を基にした作品である。